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テーラードジャケットの種類
- ジャケット
- 一般に上着を意味する。特に背広型のそれをいうことが多い。ウエストレングスのジャンパーから、スリークォーターレングスのコートまでジャケットと呼ばれることもあり、その種類と変化も多い。
- オッド・ジャケット
- オッドとは「片輪の」「ちんばの」といった意味。 つまり、それひとつでは成り立たない性格を持った上着のことをさしているが、一般にスポーツジャケット、ブレザーなどを含む替え上着の総称。
- ブレザー
- フランネル地を使い、メタルボタンを特徴としたスポーティからドレッシーまで多く使用されるジャケットの1種。19世紀中ごろから、有名なオックスフォード対ケンブリッジの対抗ボートレース競技の際、ケンブリッジの選手が着用したユニフォームの燃えるような赤から「ブレイザー」と名づけられたという。現在では、もっとも使用範囲の多いジャケットとして老若男女を問わず人気が高い。素材も、本来のフランネルのほかに多用され、夏用のものでは、白の貝ボタンが付けられる。共地のスラックスを配したものはブレザースーツと呼ばれ、ビジネスウエアとしても通用する。
- ノーフォークジャケット
- 19世紀から20世紀にかけてイギリスで狩猟用、ゴルフ用などに使用されていたスポーツジャケット、その後、ノーフォークタイプのスーツ、ジャケットが1910年代のタウンウエアとなり、現代まで引き続いてベーシックな男の衣料となっている。シングルブレステッド、ベルト付き、大きなパッチ・アンド・フラップポケット、背中の中央にプリーツ、両脇にアクションプリーツを特徴とし、ボタンは革のくるみボタンが付けられる。
- ハンティング・ジャケット
- 狩猟用のジャケット。 肩にガンパッチが付き、シングルブレステッドでツイードなど主にざっくりした素材が使われている。
- スペンサー・ジャケット
- スペンサーとはもともと18世紀末から19世紀中ごろまで流行した、短いコートの総称である。これに似せたウエストレングスのジャケットをこの名称で呼び、現代に再び登場している。初めて着用したといわれるジョージ・ジョン・スペンサー(1758~1834年)の名前に因んだもの。
- イートンジャケット
- イギリスの有名な学校「イートンカレッジ」の制服として用いられる丈の短いジャケットのこと。ごくオーソドックスなオッドジャケットのウエストから下を切り落とした感じである。また制帽として用いられたものは”イートンキャップ”と呼ばれる。
- ページボーイ・ジャケット
- ホテルや劇場などのボーイ(ページボーイ)の制服として知られるショート丈のジャケット。スペンサージャケットなど短い丈の上着の流行から注目されるアイテムのひとつとなっている。
- アイゼンハワー・ジャケット
- アメリカ陸軍の制服として第二次世界大戦時から採用されたウエスト丈の短い上着、アイクジャケットの別称がある。
- カラーレス・ジャケット
- 衿なしの上着の総称。 ビートルズが初期に着用したステージユニフォームのカルダンジャケット。またチロリアンジャケットやカーディガンジャケットにこのタイプのものが見られる。
- ウエストシーム・ジャケット
- ウエストラインに、はっきりとウエストシームがとられたジャケットで、背中にプリーツやパネルが付けられることもある。第一次世界大戦後のジャズエイジに流行した。
- ピンチバックコート
- ウエスト部分をより快適なフィット感とするために、背中にハーフベルトを縫いつけプリーツをたくさんとったジャケットのこと。ピンチは締め付ける、摘む」の意味である。
- シューティング・コート
- スポーツジャケットの1種で射撃や狩猟に用いられるもの。 シューティングジャケットともいう。ハンティングジャケット。
- スキート・シューティング・ジャケット
- 革の肩当を特徴とするジャケット。 スキート射撃用として着られ、多くはギャバジンで作られる。
- スポーツコート
- 替え上着の総称。 アメリカ、イギリスにおいては、ジャケットよりもこの言葉を替え上着の意味に使うことが多い。また、スポーツ専用の上着をいう場合もある。
- ドウボーイ・ジャケット
- 第一次世界大戦時、アメリカ陸軍の歩兵が着用したミリタリーユニフォーム。立衿で両胸と両腕に大型のフラップ&プリーツパッチポケット付き、エポーレットが飾られる。ドウボーイは歩兵を意味する俗称である。
- トレンチジャック
- ちょうどトレンチコートのウエストから下の部分を切り離した感じのショートジャケット、エポーレット、ヨーク、スリープストラップなどのディテールはそのままに、男性的なタッチが濃いのが特徴。
- ネールジャケット
- ネールカラー(ネールスーツの項参照)を特徴としたジャケット。
- マオジャケット
- マオカラーを特徴とするジャケットのこと。 共地のスラックスを合わせたものをマオスーツと呼び、ノンスーツとひとつとなっている。
- パドックモデル
- 1930年代に流行したジャケットのスタイル。 シングルブレステッド2つボタン、下のボタン位置をウエストライン上にもってきたハイツー型で全体にスリムなシルエットが特徴である。
- ハッキング・ジャケット
- 乗馬スポーツ用の上着。 またそれをヒントにしたジャケットのこと。ウエストをはっきりフィットさせたシルエットを持ち、裾はフレアーを強く入れている。
- ライディングコート
- 乗馬用のジャケット。 シングルブレステッドで3つボタンが高い位置に付く。シルエットはフィットフレアー。
- ラットキャッチャー
- 乗馬、散歩、狩猟などに用いられるジャケット、またそのジャケットに使われるズボン、シャツ、スカーフのこともいう。
- ビアジャケット
- アイビーリーグの代表的名門校プリンストン大学の春夏用のユニフォームとして有名な、ホワイトデニムで作られたボックス型のショートジャケット。メタルボタン、パッチポケットに特徴がある。
- スポーツジャケット
- 俗にいう「替え上着」の総称。 スポーツに用いられるというのではなく、スポーティな雰囲気があるということからこう呼ぶ。
オーダースーツ Pitty Savile Row
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