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パンツ・スラックスのシルエット
- ストーブパイプ
- ストーブの煙突のように、ヒップから裾までストレートな円筒型になったスラックスのシルエット。アイビースラックスに見られる型。
- パイプドステム
- 煙突のように上から下まで同じ太さのシルエットをもったスラックスの型。ストーブパイプと同義。
- テーパード・スラックス
- 裾口へ向かって先細りになったシルエットのスラックス。
よりテーパードになり、脚にぴったりしたものを”スリム・スラックス”また、極端にスリムなことを”スーパースリム”と呼んでいる。ブリティッシュモデルにみられるテーパードスラックス、マンボズボンに見られるスーパースリム。 - オックスフォード・バックス
- スラックスの1種。 1920年代に、英国のオックスフォード大学の学生たちが使い始めたことから流行した。極端に太いシルエット、ちょうど、バッグ(袋)のような形であるところからこの名が付けられた。股上が深く、広いウエストバンドがつき、1本あるいは2本のタックをとり、ヒップから裾にかけて太いままのシルエット、裾の折り返しは深く付けられているのが特徴。バギーパンツの原型。
- バギーパンツ
- 股上が深く、ヒップから裾にかけて極端に太いシルエットを持つスラックス。バッグ、つまり袋のように太い、といった形容からこの名がついた。それほど太くないタイプのものをセミバギーと呼んで区別している。オックスフォード・バッグス。
- セミバギー・パンツ
- バギーパンツのイメージを全体におとなしくした感じのスラックス。バギー(袋のような)なシルエットではあるが、それほどダブダブな感じではなく、タックも1本だけとられる場合がある。ウエストをシャーリングするなど、本格的なバギーパンツよりはるかに軽快でしゃれた感覚が楽しめる。
- フルパンツ
- バギーパンツの別称。 フル(満ちている、いっぱいの、十分な、だぶだぶの、などの意味)なイメージからこう呼ばれる。
- ハイライザー
- 股上が深いスラックスの総称。 オックスフォード・バッグス、バギーパンツに代表される。
- コンティニュアス・タイプ
- コンティニュアスは「絶え間のない、とぎれない」等の意味。 転じて「区切れのない型」のことになる。つまりスラックスのスタイルの1種でウエストバンドのないものをいう。多くはヒップハンガーのパンタロン用のデザインである。
- ペッグトップトラウザース
- 腰まわりをごくゆったりとり、裾口へいくにしたがって極端に細くしたスタイルのズボンのこと。1910年代に流行した。最近クラシックリバイバルの波にのって再登場し、デザイナー高田賢三がこれに似たパンツを発表したり、日本ではバレル(樽)パンツ、鯨パンツの名称で人気がある。
- トップパンツ
- ペッグトップパンツの略。 紡錘型のシルエットを特徴とするもので、つまり、ウエストからモモにかけてふくらみ、裾で急速に細くなっているもの。バギートップと同じで、近頃人気のパンツのひとつ。
- チャールストン
- ジーンズのシルエットの1種。 1920年代に大流行したダンスの名から呼ばれている。当時の雰囲気を伝えるラインで、膝部分がふくらみ、裾がつまったペッグトップのデザインである。
- フレヤードスラックス
- 裾広がりのシルエットを持つスラックスの総称。 ベルボトム・スラックスがその代表的なものだが、比較的おとなしいシルエットのそれをジェントリーフレヤードとの名前で呼ぶことがある。
- ジェントリー・フレヤード
- フレヤード・スラックスの中でも、ごくおとなしい感じのものをさしていう。特にヨーロッパ調のファッションの影響をうけたトラディショナルモデルのスラックスのシルエットをさすことが多い。ニュートラディショナルを象徴する言葉である。
- パンタロン
- フランス語でスラックスの総称を意味する。 ズボンのもともとの概念は、ここに由来している。日本では特に裾の広がったシルエットを持つスラックスのことを、この名前で呼ぶことが多い。ベルボトムスラックス、フレヤードスラックス。
- ベルボトム・スラックス
- 膝までは比較的ぴったりし、膝下から裾にかけてちょうどベル(鐘)のように広がったシルエットのスラックス。ヒップ下から広がったものはセーラーパンツ、極端に広いものはエレファントベルの名称で呼ばれる。トラペーズライン、トランペットラインの別称もある。
- エレファントベル
- 極端に裾が開いたベルボトムスラックスのこと。 「象のような」の形容で呼ばれるように、35cm以上の裾周りをもつものである。
- ローライズスラックス
- 股上のごく浅いスラックスの総称。 ヒップハンガー。
- ヒップハンガー
- 股上の浅いヒップにかけてはく感じのスラックスの総称。 ヒップボーンスラックスの別称は、ヒップボーン、つまり腰骨にひっかけてはく感じからきている。ローライズズラックス。
- ギャザードパンツ
- ウエストに数本のギャザー(ひだ)を寄せたルーズなパンツ。股上が深く、裾すぼまりになったシルエットも特徴とされるが、中には折り目をとったプリーツレスタイプのものもあらわれている。
- スキニー・パンツ
- 脚にまとわりつくほどのタイト・フィッティング型スラックスのこと。スーパー・スリムとも呼ばれる。
- ストレート・レッグ・スラックス
- ヒップから裾まで直線的なシルエットを特徴とするスラックス。ストーブパイプ、パイプドステムと同じ意味の新しい呼び方でアイビースラックスが代表している。
- デッキパンツ
- 膝下よりやや長め丈の、全体にぴったりとフィットしたスラックス。
- ワイドレッグモデル
- 上から下まで幅広いシルエットのままのスラックスの総称。 フレアーしないで、直線的なところに特徴がある。
- フェズレパンツ
- フェズレ(あるいはフィズレとも)とはフランス語で「紡錘形の」「(円柱が)中太の」といった意味。つまり紡錘型パンツのことで、この極端なシルエットのパンツがパリを中心に台頭している。
- プリーテッド・トラウザース
- ウエスト前面にプリーツ、つまりヒダをとったオーソドックスなスラックスの総称。ワンタックパンツ、ツータックパンツがあり、内倒し、外倒しの区別がある。内ヒダは”リバースプリーツ”という。また、近年はタックのないノータックパンツが流行している。
- タブクロージャー
- 「タブを用いて締めるもの」という意味で、持ち出しの付いたベルトレススラックスなど、そうしたものの総称。
- ベルトレス・スラックス
- ベルトを用いないではかれるスラックスの総称。 多くはウエストバンドの先端に持ち出しが伸びボタン留めとされる。脇にアジャストタブ(アジャスター)が付けられるのも特徴のひとつである。スポーティな用途に使われることが多い。