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ブレザーとジャケットについて
ブレザーとジャケットの違いについて、接客中に問い合わせをいただいたことがあり、その時には正確には知らない・・とも言えず、
イメージでお答えしたのですが、数年たった今頃思い出したように気になって少し調べてみました。
ブレザーでイメージされるものというと、やはり「紺ブレ」に代表されるように、胸にエンブレムがついたり、メタル釦だったりするスポーツ選手団のジャケット。
ファッション用語辞典などで調べてみると、「テーラード(背広)型のカジュアルなジャケットの総称。スポーツ・ジャケットとも呼ばれる。」
とあるので、ほぼ多くの方のイメージとも合っていると思います。ブレザーの語源は2説あり、ケンブリッジ大学のボート部員が、着ていた真っ赤な上着が炎(ブレーズ)
のようだったからというものと、英国軍艦ブレザー号の船員が着ていた紺のジャケットに由来するというもの。衣類の語源はというと、軍人さんや学生さんがとても多いですね。。
ジャケットは腰丈くらいまでの上着の総称のことになるので、ブレザーが属するテーラード(背広)型の上着を含む大きな分類。
他にはパーカ(ジャンパー型)、カーディガン型、ボレロ型の上着を含みます。また、ジャケットは、近世
ジュストコールやアビなどの丈の長いコート型から労働者向きに丈の短い上着として派生したものになるので、更に大きな分類の中ではコートに含まれることになります。
現在のジャケットといわれるものは、この労働者向きの丈の短い上着が、男女の衣類として重要な位置を占めるようになり、自然と定着したもの。
※ジュストコールは、ルイ××世が着ている丈長の上着のことで、髭男爵が着ているのはモーニングらしい。
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