シルクハット

燕尾服モーニングコートなど正礼装時にかぶられる
帽子のことで、円筒形でてっぺんが平らなクラウン
狭めのブリムの両端が少し巻き上がって作られているのが
特徴的な帽子デザインとなっています。

シルクハットは17世紀半ばごろに流行したビーバーハット※
に使われていたビーバーの毛皮が激減したために、
シルク地が使われるようになったためのもので、
オペラハット、トップハット、ハイハットなどの
別名で呼ばれることがあります。
「トッパー」はシルクハットの俗称で、キツネ狩りの
際にかぶられるシルクハットは「ハンティングトッパー」
と呼ばれています。

※ビーバーの毛皮で作られた山高帽の一種。
14世紀から男女ともにかぶっていたが、この毛皮が高級なため、
後にフェルトやウサギの毛を使うようになった。
17世紀、ビーバーに似せたシルク製の男性用の山高帽が誕生し、
それが19世紀になり、シルク・ハット、トップ・ハットと呼ばれるようになった。