ステッチ・ワーク
仕立てる上での縫い目とは別に、装飾を目的にして縫う、
荒い縫い線のこと。刺繍、エンブロダリー。
ダブルステッチに見える伏せ縫いなど、例外的に両方の
目的を兼ねることもあります。正しくは”スティッチ”と発音し、
本来「縫い」「編み」「刺し」「針目」の意味。
アイビー調のジャケットには5ミリスティッチ、
新しいものでは7~8ミリスティッチがアクセントとして
必ず付けられているように、スポーティなジャケットの
ディテールデザイン※として重要なものになっています。
スーツに入れられるステッチには、ミシンステッチと、
手縫いもしくは手縫い風に入れられるピックステッチが
あり、衿やフロントなど衣服の端からの距離で、
コバステッチ、5ミリステッチと呼ばれます。
また、端から2ミリと8ミリなど2本入れられる
レールステッチなどは、よりカジュアル感・スポーティー感
を見た目に与える効果があります。
ビジネススーツには、比較的目立たないコバステッチ
などが多く、このステッチには色糸指定をすることも
オーダースーツでは可。
※ディテールデザインは<細部>の意で、
シルエットやプロポーションのような全体的なことではなく、
切り替え線やポケット、フリル、縁どりなど、細かい部分の
装飾デザインのことをいう。