セーラー・パンツ
ボタン留めの前当てを特徴としただぶだぶシルエットのスラックスである。セーラーは「船乗り、水平」のことだが、今日女学生の制服として有名なそれは、1879年イギリス海軍が水平の正式制服として定めたものを模して作られたものである。セーラーカラーに機能的な意味があるように、このスラックスも機能的な特徴をもっている。現在、そのデザインだけを模してセーラーパンツはパンタロンの一部、ジーンズルックの一部分に採り入れられファッショナブルなスラックスとして愛用されている。
裾広がりなパンツシルエットをパンタロンと呼ぶのは、日本的な呼び方で、本来長ズボンをさす言い方。たまたま、1960年代日本にベルボトム的裾広がりのパンツが流行とされたころ、使い始められた用語のため、裾広がりパンツ=パンタロンとして普及したもの。
船乗り・水兵の衣装をモチーフとしたファッションスタイルをセーラー・ルック、マリン・ルックといい、紺・白基調のボーダー柄使いで、セーラーパンツもその一部。ほかセーラーハット、セーラーカラー、セーラー服など。