タータンチェック
スコットランドのクラン(氏族)に伝わる伝統的な格子柄。
チェックが2重3重に重なって複雑な柄を形成している。
スコットランド貴族の紋章がわりに使われていたものは特にクランタータンと呼ばれ、
これら特別なタータンを使えない人が用いていたグレンチェックやハウンドトゥースは、
ディストリクトチェックと呼ばれる。
ディストリクトは本来「行政区」のことを意味するが、ここではスコットランドの地方のこと。
現在ではイギリスの民族柄の枠を越えてあらゆる分野に使われており、
その種類・柄とも数が多い。黒と緑を中心にした”ブラックウォッチタータン”
茶を中心にした”ブラウンウォッチタータン”は特に男の服の柄に適している。
また大柄のものを”タータンブレード”という。
タータンチェックは、「キルト」といわれるスコットランド男子の民族衣装の柄として、
またジャケットやコート裏地として使われるバックチェッククロス(バックチェック)
として見ることができる。
※タータン
色格子柄の綾織物。経(たて)と緯(よこ)同色、同本数の多色づかいの格子柄が特徴。