ディナージャケット
タキシードのイギリスでの呼ばれ方。
燕尾服(テイルコート・イブニングコート)をフォーマルスーツの正礼装とした場合、タキシードは準礼装となる。
シングルまたはダブルのジャケットにショールカラーやピーク衿のジャケットで、衿表にはフェイシングシルク、パンツの脇に側章が付けられることが多い。
タキシードはアメリカでの呼ばれ方で、フランスではスモーキングジャケットとなる。イギリスのディナージャケットを「タクシード公園クラブ」のユニフォームに採用したことから名づけられたことでもわかるように、名称の上ではディナージャケットの方が先輩にあたる。
もともと、燕尾服の後ろ裾を切り落とすことによって誕生した、略礼服だといえる。テールレスイブニングの別称はここに由来してる。
燕尾服が着られることが少なくなった現在では、もっとも現代的なフォーマルシーンに似合う、礼装ということができるもの。