ニッカースーツ
ジャケット、ベスト、ニッカーを共地で組み合わせてスリーピーススーツに仕上げたもの。19世紀末から流行した、主に野外着として用いられた。1920年代にはゴルフ向きのスポーツウエアとして、このスーツが見られる。
ニッカーはニッカーズ、ニッカー・ボッカーズといわれる、膝下丈のゆったりしたズボンのことで、ギャザーを裾で絞り、裾口はボタンなどで止める形になっている。また、ニッカー・ボッカーズの一種、プラス・フォアーズは、この膝下丈のニッカー・ボッカーズよりも4インチ股下の長いもの。
ゴルフウエアとしてなじみ深いこのニッカー・スーツは、ジャカードやリブ編みで作られるニッカー・ホーズや、ハンチングなどと1セット。
ニッカー・ホーズは登山などにも使われるもの。
共生地で仕立てられるスーツだが、アウトドアで用いられることを前提として、選ばれる生地も、野趣あるツイードなどが多い。