ブレザースーツ
スラックスをブレザーと共地・共色柄で作って組み合わせた一式をいう。多くの場合、ブレザーの基本色である、黒を多く使うためビジネススーツまたフォーマルウエアのひとつとして用いられる。ブラックウォッチタータンと呼ばれる黒と緑で作られるタータンチェックのスラックスを合わせても、現在ではこの分類に入れておかしくない。
共生地で作られたジャケット+スラックスなら一般的にはスーツと呼ぶのに対して、トップスがブレザーの場合にはブレザースーツと呼ばれることになる。ブレザーは、スーツと同じテーラード型(背広型)のシングル、またはダブルのカジュアル、スポーツジャケットの総称で、腰にパッチポケット、ブレザーボタンと呼ばれるメタル製の釦、胸にはエンブレムが付くこともある。
上下とも共生地で作られているという点では、スーツだが、特徴のあるデザイン・ディテールの面からあえて分けて考えたほうが良いという分類。
ブレザーの語源は、ケンブリッジ大学のボート部員が着用した上着が炎(ブレーズ)のように見えたというのと、英国軍艦ブレザー号の紺の上着からとする説が有名。
※タータン・チェック
スコットランドで古くから用いられてきたタータンのような格子柄の総称。正しくはタータン・プラッドという。