ボタンフロント
ジャケットやスラックス、シャツなど衣服の
前開きをボタン止めとしたもの。
釦と重ねて止めるための釦穴(ボタンホール)で作られます。
釦は装飾品としての意味もあるため、現在一般に使用されることが多い
練り釦や、高級釦とされる天然素材で作られた革釦(レザー釦)・本水牛釦・
貝釦・ナット釦(木の実の釦)のほか、スーツ生地など表生地でくるんだ、
共生地釦(くるみ釦)というものもあります。
ジッパー(ファスナー)が普及する前には、そのほとんどが釦止めが利用され、
ジャケットの前釦は現在でも「打ち抜き」で仕立てられています。
オーダーパンツでも前立てはジッパーであることがほとんどで、逆に
前釦とするものは、クラシックな雰囲気が強いです。
ジャケットの前釦の大きさは、標準で20ミリ、袖釦は15ミリ程度。
コートになると25ミリ~30ミリなど大釦を用いたボタンフロントを
見ることができます。