ボタンワンダブル
ダブルブレステッドの背広上着などで、6つボタンの下ひとつがけとなっているデザイン。1920~30年代のボールドルックによく見られる型で、衿が大きく長く折り返り、Vゾーンも比較的広くなる。ボタン位置は左右に3個ずつ、逆梯形型となっている。
ダブルスーツの中では、ダブル4釦1掛のシルエットをもつジャケットをロングターンと別名で呼ぶなど、多くの人に愛されているデザインも多い。シングルスーツのように、前釦をはずして着用することがないダブルスーツは、着こなしの巾が狭いため、ファッション的にはコーディネートが難しいアイテムと言われることが多いが、なかでもVゾーンが広く、ゆったりめに着るダブル6釦1掛(ボタンワンダブル)は、融通のきくシルエット。日本的略礼服・ブラックスーツには、釦位置が高くVゾーンも狭く、よりフォーマルらしく見えるダブル6釦2掛けが一般的。
若干ルーズさのあるダブル6釦1掛けとすることは、あまり多くないです。
※ボールド・ルック
1930年代に登場し、40年代末に米国で流行したメンズ・スタイル。ボールドは<大胆な>の意味で、ボールド・ルックはパッドを入れて肩を強調し、ラペルやネクタイ幅の広い、派手なファッション。