マフポケット
ピーコートなどに見られる、垂直に切り口があけられたポケットの俗称。マフ・ポケットは別名、ハンドウォーマー・ポケット。
マフと言われる、毛皮でできた円筒形の防寒具に形が似ていることに由来し、両サイドタテに切り口を開け、左右両側から手を温めることができるようになっている。マフは16世紀後半ごろからヨーロッパを中心に使用されていたもので、防寒目的のほか、手袋、ハンドバックなど装飾具としても用いられていたもの。18世紀にはケープと共生地で作られたデザインが流行したが、19世紀以降使用されることが少なくなったもの。マフはフランス語でマンションという。