モケット
ケバの長いパイル(添毛)織物の1種で、フラシ天、毛長ビロードとも言われるプラッシュと同じであるが、パイル糸にモケット糸といわれる梳毛糸を用いて織られることが特徴的なところで、強い光沢があり、丈夫なので、椅子カバーや電車のシートカバーなどに使われる。
室内装飾品をファッション材料とするアップホルスタリーマテリアルの1種として、最近ではコート、ジャケット、パンタロンなどにファッション素材として用いられることがある。
その他衣料材料として用いられる素材には、モケットで作られる椅子カバーのほか、ベットカバー、カーテン地、ソファー地など。
オーダースーツ用の生地として使うことは少ないが、カラークロスや、パイピングなど別生地のどアクセントとして縫製する一部分とするのも面白いかも知れない。
※パイル
織物やニットの表面に出したけばやループのこと。