撚り糸
紡績されただけの状態の「単糸」、これら「単糸」を
2本撚り合わせて作られる「双糸(2PLY)」には、
それぞれ繊維を収束して紡績される段階で「撚り」が
かけられており、「単糸」には左撚りにかけられる
「Z撚り」が、「双糸」には逆の右撚りにかけられる、
「S撚り」が一般的。
この撚りのかけ具合は、糸の光沢感や、強さ、風合いを
決める大事な作業のひとつで、短繊維では1インチの
間で21回以上、長繊維は1mの間で、2000~4000回
の撚りをかけられたものを「強撚糸」と呼び、
特に生地が薄くなる夏服の場合には、シワになりづらいなど、
優れた特徴をもつために、良い状態にスーツを保つ使いやすい
服地となっています。
反対に、ゆるく撚りを掛けられた糸は「甘撚り糸」。