カスタム|ショートタイト

シングルスーツ2釦1掛

シングル2釦1掛スーツ

シングル2釦1掛スーツ
ビジネススーツの定番の形です。
正しくこのジャケットのフロントデザインを言葉で表現すると、このようになり、形をご理解いただくにはまったくの文字通りで、シングルの打ち合いのスーツに釦が2個ついていてその2個のうちの1個の釦を止めて着用するスーツのことです。
ここで「あれっ・・・」と、気がついた方はご注意ください。一般的にこの2釦のジャケットは、上の釦1個だけ止めるのが普通で、というよりも背広の前のフロントカットがそのように上の釦しか止められないように出来ているのです。
ここを無理に止めようとすると、第一釦と第二釦の間がぼこぼこ浮いてしまってダサダサ君と呼ばれても仕方ありません。もちろん、2釦2掛けという形もあることはありますが、フロントカットの形が、2釦1掛のスーツとは少し違います。

太った人・胸の厚い人に適したスーツ

多くの年齢層の方に幅広く着用されている、認知度の高い背広型だけに、紺・グレー系統なら、どんなTPOにも安心してご着用いただけます。
体型的にお勧めなのは上記載のようながっちりタイプの人です。2釦で第一釦位置が低いので(3釦等と比べて)、おなかのちょっと気になるお父さんも安心して着用できますし、胸板の厚いマッチョ体型のお兄さんもVゾーン(ネクタイの見える部分)が広く取れるので、やはり着ていて楽です。逆にあまりにもベーシックすぎるスーツな為に個性を出しづらいというところが難点です。。
この背広型が向かない体型の人は、胸の薄い体型の人と小柄な人です。Vゾーンが広い形ですから、胸の薄い人が着用すると胸開きありすぎますし、釦位置が低いですから着用した人を見る時の視線を下に持っていってしまいます。
小柄な方が2釦スーツをご着用になる時には、釦位置が比較的高めにセットされたジャケットシルエットを選ぶとか、釦位置調整などで、釦位置を少し高めにするのがおススメです。
また、細身の人にも、薄い胸板をかっこ良く隠すフォルムとなるため、高い釦位置は理想的なデザインになります。

第一釦位置を高くしてしまおう。。

オーダースーツならリクルートスーツ、オヤジスーツなどあまり芳しいとはいえないシングル2釦1掛けスーツのイメージをかっこ良くカスタムメイド。
例えば釦位置です。その時の流行によってこの高さは上下しますが、いつも3釦スーツを好んでご着用になっている方からすると、2釦スーツは釦位置はやはり低め。
オーダースーツではこの釦位置をご指定いただくことができます。専門的にはネックポイントと言われる衿元(肩線と交わるところ)から釦位置までを何cmと指定していただくことになるのですが、採寸が難しい方は、「お送りいただくご愛用スーツの寸法に・・」とか「何cm調整後・・」などご指定いただくのが楽かも知れません。
店長などは以前、この位置を高くしすぎて釦の下からネクタイの剣先がちょろちょろと見え隠れしてしまうようなことがあり、出来上がってきてから、「しまったぁ・・」どうしようもないので、、「これでいいのだ、これがファッション」と半ばあきらめていたのですが、「店長が着ている背広みたく作ってください、第一釦の下からネクタイが見えるように・・」スーツを正しく着こなすというセオリーには思いっきり反しており、あまりおススメできるデザインとは・・」ともいえずに、「今年の店長スーツの新作なんす・・」となんとかいいながら、ごまかしてしまった記憶があります^^
過ぎたるは・・の代表のような店長の体験談でした。

シングルスーツ衿型各種。。

スーツとして最もオーソドックスなデザインですから、ラペル(衿型)もいじりがいがあって面白いと思いますよ。セミノッチフィッシュマウスピークドラペル、衿型によってずいぶんとスーツの表情が変わります。
お仕事で許される範囲内でお楽しみいただければと思います。。
セミノッチというのは、ノッチ衿(シングルスーツ標準の衿型)の下衿部分が三角に少し突起した形で、おとなしめのデザイン変更にはもってこいですね。。

関連デザイン一覧