Ex|コバミシンステッチ

ミシンステッチ

ミシンステッチ

目の細かい、ミシンで入れたステッチ

ミシンステッチ
コバに入れたり、端から5ミリ内側に入れたりします。コバは衿端から1~2ミリ程度内側の位置のことで、静岡的方言ではないと思います。たまにお客様から「コバ」とは?と聞かれたりすることがありますが、普通に業界で使われていますので、服飾用語でいいと思います。
ミシンステッチは、ファッション的な意味と端押さえの意味があり、入れておくと衿のエッジを長期間きれいに保ち、端に入れるほど上品で、内側に入れるほど目立って、カジュアル度が増すようになります。
ステッチは、上衿・下衿・フロントライン・胸ポケ・腰ポケに入るフロントステッチが一般的ですが、加えて脇・肩線・袖・背・ベント・ズボンの脇などにまでステッチを入れる総ステッチという装飾的なオプションもお選びいただくことができます。
また、ステッチ糸の色糸指定というのも人気オプションのひとつです。

ダブルステッチというのもあります

ステッチには、1本線のシングルステッチを衿端何ミリに入れるという幾つかの種類のほかに、ステッチを2本線で入れるダブルステッチや、レールステッチという入れ方があります。
ダブルステッチは衿端(コバ)+内側8ミリや10ミリの位置に入れる2本線。
レールステッチは、衿端から9ミリ内側に3ミリ巾の間隔が狭い2本ステッチが入ります。
パンツの脇などの縫い目線では、縫い合わせる生地を重ねた上で2本線のダブルステッチを入れますので、丈夫でカジュアル仕様の仕立てになります。コットンパンツ、デニムジーンズの脇縫いなどによく見られます。

ステッチの糸の太さ

ミシンステッチでは、ステッチを入れるのに50番手のミシン糸で入れるのが一般的ですが、釦の穴かがり用の30番手、8番手などという少し太めの糸で入れる場合もあります。
太い糸で入れたほうが目立ちますし、コットンジャケットなどには、よりカジュアル感も増していいんじゃないでしょうか。
ビジネス用スーツでは、ステッチを入れないことも多く、コーデュロイハリスツイードなどの起毛感のある素材では、入れる場所によってはあまり目立たなくなってしまうことがあるので、仕立てる素材によって入れる・入れないを決めていく必要があると思います。

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