クロス

「服地、反物、布片、ラシャ」など、衣服材料全般を意味する。
ファブリックや布地とほぼ同様の意味で用いられているが、織物、ニット、フエルトなどの中でも特にやや厚手のウール素材をさすことが多い。
オーダースーツ用に用いられるいわゆるファブリック、オーダースーツ用生地もクロスに含まれる。生地問屋など古くからラシャ店などと言われていた。
また、衣服材料以外のテーブルクロス、絵画用のキャンバスなどその用途に特化した布片を意味することもある。

複数でclothsになると布片の意味では”クロッシス、クロージズ”といい布の数種類の意味では”クローシス、クロージズ、クラッシス”となる。また、clothes(クローズ)は「服・着物」などの意味であり、アメリカで多く使われている。イギリスではクロージングという言葉はあまり使われず、”クロージズclothes”がもっぱら先行している。クローズとガーメントは同義。

※羅紗(ラシャ)
経緯(たてよこ)とも紡毛糸を用いた厚手の織物で、縮絨(しゅくじゅう)、起毛してけばをだしたものの総称。ポルトガル語のraxa(毛布)からきた名称で、ヨーロッパでは毛皮の代用品として使われていた。