ケンプ
針金状の粗雑なウール繊維で、一般に死毛と呼ばれる羊毛の粗い毛。 ハリスツイードなどに見られるもの。
ハリスツイードのように、短繊維を使用して織られるざっくりとした紡毛織物製品の生地表面のなかに、一段と強く白髪のように見える、つんつん飛び出している毛のことで、素朴な味わいを出すのにも一役買っている。
また、差し毛は、上毛(じょうもう)とも呼ばれる、動物の身体を守るため、丈夫で強く、はりのある毛のことで、その強い弾力性から刺し毛、英語では「ガードヘア」といわれている。
逆に、カシミアなど滑らかな肌触りの織物を織るための毛は、綿毛(下毛)といわれ、より肌に近いところに生えている、細く長く軽い繊維のことを指す。