サイドベンツ
背広、上着のベンツ(後ろの割れ目)の1種。 両裾脇が開いているもの。ヨーロピアン調のものに多く見られるがコンテンポラリーモデルでは、ごく浅くとられたものがある。深く割られたそれをディープサイドベンツという。日本では、俗に「剣吊り」と呼ぶ。
サイドベンツは着心地的には腰まわりが楽になり、また入れることでヒップが見え隠れするほど足を長く見せるという効果をもつが、ディープ・サイドベンツとすることで、さらにその効果は増す。
また、丈の短いジャケットの場合には、自然とベント丈も浅くなる。標準的な着丈のジャケットでは、着丈の3分の1程度がベントの深さになる。
センターベントを含め、ベントは腰から裾にかけての運動量を増すために入れるもので、真ん中1つの場合ベント、両脇に入れられるサイドベンツの場合には、ベンツと複数形で呼ばれる。