シーチング

本来はシーツ用の生地という意味でこの名がある。
太番手の糸で織られたコットンを平織りされた織物。20番手程度の糸で織られた天竺、27~40番手程度の糸で織られた金巾などが含まれる。

生成りや無地染め、晒しなどで、名前の由来となったシーツのほか、カバー、シャツ類、パンツ、立体裁断(ドレーピング)などに用いられる仮縫い用素材、芯地などとして用いられ、立体裁断で、実際の作業にかかる前に型紙どおりのものを、これで作ることもいう。

立体裁断(ドレーピング)とは、紙の代わりに布(この場合シーチング)を用い、人体を模した人台(トルソー)に、直接布を当てて人型に近いシルエットを作り出す裁断手法。