スカラップ・ポケット
フラップポケットの変型で、フラップが逆山型になったもの。 スカラップはもともと帆立貝(scallop)のことで、この貝の縁に似せた形をこう呼んでいたもの。この帆立貝のような波形模様のことを、スカラップト・エッジといい、ポケットの他にスカートや衿などにも用いられる。scarapはそれから転じて日本語化したものと思える。また、理容用語のスカルプチュアカット(レザーカット)から転じたという説もある。
フタ付きポケットの変わり型となるスカラップ・ポケットは、ファンシーで装飾的なデザインとして、フタ部分に入る色ステッチや、パッチ&フラップポケットなどと一緒に組み合わされることもある。
スカラップと言われる装飾的デザインは他に、スカラップ・ネックライン、スカラップ・ステッチなど、どれも帆立貝の縁の波形模様をモチーフとしたもの。