スート・スーツ
上下を共地で仕立てたごくオーソドックスなスーツを強調して言う言葉。デュオス、トリオスなどこれまでの概念を超越したスーツが数多く登場し、上下が必ずしも共地でなくてもスーツと呼ぶ考え方が徐々に一般化している現状から「正確な背広」という意味であらわれた用語である。
デュオスやトリオスはそれぞれのジャケット、ベスト、パンツ、スカートなどのアイテムを別素材でスーツとして構成する組み合わせのコーディネート。デュオスは二重奏という意味合いから、ジャケット+パンツを別素材でコーディネート、具体的にはジャケットをベルベット、パンツをデニムパンツなどで組み合わせる。主にウール素材で組み合わせるオッドジャケット+オッドパンツ(替え上着+替えパンツ)よりも、素材の範囲が広いもの。
本来、上下共生地で仕立てたものを「スーツ」と呼ぶことから、スーツを構成するアイテムの自由な組み合わせから定着した「デュオス」「トリオス」などと区別するための分類上の用語。