ステンカラー・コート

ステンカラーは、第一釦を外しても掛けても着ることができる
コンバーチブルカラー※を特徴としたコートの総称。
衿腰がやや高めで首に沿って立ち上がり、低めの開き止まり・衿先に
向かって直線的に折り返った衿型をしており、この後ろ側の衿腰が
低めなものをセミステンカラーといいます。

ステンカラーコートの多くはラグランスリーブ
フライフロント(比翼仕立て)で、ニーレングスタイプ(膝丈)
男性用のビジネスコートとして最も多く見ることができるデザイン。

このステンカラーコートの衿型(ステンカラー)は、ただしくは
スタンドフォールカラー、スタンド・アンド・フォール・カラー、
ターンオーバーカラーなどと呼ばれ、「ステンカラー」は和製英語。
語源は、「スタンド」や、14~17世紀のフランスで使われた
「スティアン・コル」に形が似ているため、人台(洋裁店などに
見られる首なしの半身像)をスタン、ステンと表現するのに似ているなど。

※コンバーチブルは<交換できる>などの意味で、
コンバーチブルカラーは衿の上端を閉じても開けても着られる、
2通りに変化する衿のこと。
ハマ・カラー、ステン・カラーなどが代表的。