チロリアン・ジャケット

アルプスチロル地方を原産とするカラーレスジャケットの1種。丸首でシングルブレステッド、5,6個のボタンが付けられ、縁(へり)、ポケット口にテープ飾りが付いている。
ワールヤンカーを正式名称とするチロル(東欧オーストリアのアルプス地方)の民族衣装で、厚手の毛織物(ローデン・クロス)でできているもの。
また、このアルプス・チロル地方独特の生活習慣からうまれた服飾衣料は多く、ほかに厚手の革、爪先をモカシン縫いとする「チロリアン・シューズ」、ややとがりめなクラウンと後ろで折り返されたブリム「チロリアン・ハット=アルパイン・ハット」。
チロリアン・ジャケットにも付けられるチロル地方の生活風景をモチーフとし刺繍された細く平らな紐は、チロリアン・テープといわれるもの。