ノーティカル・ルック

ノーティカルとは「航海の、海上の、船舶の、船員の」という意味。それらのイメージを取り入れた服装、また直接、一般のものとした服装をいう。ピーコートクルージング・ブレザーなどはその代表であり、1973年頃流行したセーラーカラーを中心とする"マリンルック"もその1種である。
使われる素材・デザインなど機能的、実用的なものが多く、海上で作業するために便利な工夫がされている。ノーティカル・ルックの代表的なアイテムとしてあげられる「ピーコート」はどちら向きからの風にも防風の役目となるよう、ダブル前の打ち合いを左右どちらも上前とすることができるような構造となったり、インナーにボア素材使用など、防寒の目的も果たす。
その独特のデザイン性、便利な機能性から街着、カジュアルアイテムとして愛用する人も多い。

※セーラー・カラー
1900年ごろ、英米の水兵服に登場し、すぐに子供服にも採用された。日本では女学生の制服に多く用いられる。