ローデンコート

紡毛織物の一種で、アルプスのチロル地方で使われる、
あまり上質でない紡毛糸を用いて織られた粗雑な厚地織物・ローデンで
作られた厚ぼったいコートのこと。
このごく厚手で、毛足のある生地がローデンクロスです。

オーストリア西部・アルプスのチロル地方の男子民族服のコートとして
有名な「ローデン・コート」は、ウールに本来含まれる脂分を残す
ことで、自然の防水性を持たせたコートで、ダブルブレステッド
前後にヨークを付け、トッグル(浮子型の木片)止め、または
ボタン止めとされ、多くの色に染められますが、なかでもローデンコート
のイメージ色ともされるのがローデン・グリーン。