ベルボトム・スラックス
膝までは比較的ぴったりし、膝下から裾にかけてちょうどベル(鐘)のように広がったシルエットのスラックス。ヒップ下から広がったものはセーラーパンツ、極端に広いものはエレファントベルの名称で呼ばれる。トラペーズライン、トランペットライン、らっぱズボンの別称もある。
1960年代後半から70年代にかけて流行したパンツのシルエットで、70年代当時のファッションの代名詞ともいえるもの。また、フランス語では長ズボンを意味するパンタロンが日本ではこの裾広がりを特徴とするベルボトムをさすのは、パンタロンがこの70年代前後使われるようになった言葉のため、混同されたことによる。
トラペーズラインや、トランペットラインはパンツのシルエットにも用いられるが、どちらかといえばスカートのシルエットに多く見られる。トラペーズは、「台形」を意味し、トランペットラインは、ヒザから裾にかけてトランペットのように大きく広がるシルエットのこと。
近いところでは、1990年代トラペーズ・ミニが若い人向けのスカートシルエットとして復刻したのは記憶に新しいところ。