側章

フォーマルウエアトラウザーズの脇線縫い目にそって飾られる比較的広幅の飾りテープのこと。燕尾服は2本、タキシードは1本と決められ、朱子織りのシルクやタフタ(木目模様の生地)などから作られる。また、このデザインは儀礼的な軍服や、パレード用の音楽隊のユニフォーム、その他ユニフォームなどにも取り入れられており、近年ではトレーニングパンツにも用いられることがある。
タキシードや燕尾服など正装の夜会服として着用される礼服の側章には、衿表のフェイシングクロス(拝絹地)と同じものを、パンツ脇線縫い目の側章として使用することもある。
このフェイシングクロスにはいくつかの種類があり、素材はポリエステルでも正絹と同じ風合い・手触り感をもつもの、シルク100%のもの、縦糸をシルク、横糸をポリエステルなどとしてその混紡率が50%となるものなど。やはり、シルク100%で作られた拝絹地がもっとも高価で高級感も高いものになる。

※トラウザーズ
おもに英国で<長いズボン>をあらわす言葉で、米語で<パンツ>、フランス語で<パンタロン>にあたる。