ターンナップ
スラックスの裾の折り返しのこと。 主にイギリスで使われる言葉。ターンナップが付くようになったのは20世紀の初めのことで、最初は特にターンナップ・トラウザーの呼び方がされた。それまでは、すべてシングル仕立てとされていたのが普通で、あるダンディが雨に濡れるのをおそれて裾を折り返したことに始まるといわれる。
また、アメリカではカフスと呼ばれることが多いパンツの裾折り返しですが、この裾を折り返したというエピソードを持つ、アメリカ大統領マッキンリーにちなみ、パンツの裾ダブルのことを「マッキン」と呼ぶ言い方もある。ターン・オーバー・カフス。
オーダースーツでは、この折り返し巾が4cmが標準。浅めとしたり深めのダブル巾とするなど好みの別れるところ。パンツの股下寸法に合わせたり、靴の高さに合わせたりするのが一般的なダブル巾の基準となる。
パンツの裾の折返しには、ほかにシングルカフス、モーニングカットがある。
※トラウザーズ
おもに英国で<長いズボン>をあらわす言葉。米語では<パンツ>、フランス語で<パンタロン>にあたる。