カッタウェー
昼の正礼装・モーニングコートのアメリカでの俗称である。 前裾が大きくカッタウェー(斜めに切り落とす)されていることから、こう呼ばれる。
カッタウェイは馬への乗り降りを楽にするため機能的なところから乗馬服などにも見られる形で、フォーマルスーツでは、モーニングコートの原型とされるフロックコートの前裾を腰のあたりから斜めに後ろ身に向けて切り取った形をしていることに由来する。
また、服飾用語としてのカッタウェイは、モーニングコートの別称のみでなく、ジャケットのフロントカットが大きめに開いた、特にブリティッシュスーツなどの場合に、そのジャケットフロントの前カットを「カッタウェイされた・・」などと表現することがよくある。
このフロントカットの開き具合は、ブリティッシュスーツのそれに対して、クラシコスーツも腰まわりはフレアしているが、少なめ。