ナップヤーン
「節糸」のこと。 ナップ・ヤーンはネップヤーンともいわれる。糸のところどころに節があり、生地にした場合、これが表面にでて野趣あふれた変わった効果を与える。
ネップ(ナップ)は、本来紡績の工程でできる糸の不具合、欠点とされる繊維がもつれてできる小さな塊であるが、通常の糸と染色のされ方が異なるため、生地にしたときに、自然に生み出される目だったアクセントとしての効果がある。ヤーンは、紡いだ糸や撚った糸のことを意味する。
ネップ糸(節糸)をもつ織物として代表的なものとされるのが、アイルランド・ドニゴール地方の農家で作られる手紡ぎのホームスパン・ドニゴールツイード(アイリッシュ・ツイード)。ツイード生地といえば、アイリッシュツイードの代名詞とされることドニゴール・ツイード、または差し毛が特徴的なハリスツイードということになる。