コート・ドレス
コートは17世紀頃より用いられた男性用の上着類を意味し、
現在でもモーニング・コート、ブレザーコートなどの
名称が残っているもの。
コート・ドレスは、ベルベットのテイルコートと膝丈のブリーチズ※、
黒のシルクストッキング、白の手袋、コックドハット(ナポレオン時代の
軍装に見られるブリムのはねあがった帽子)、装飾用の短剣を持った
スタイルが特徴的な、18世紀初期にみられるドレッシーな正装。
この場合のコートには「廷」の意味があります。
また、防寒用コート(外套)の意味として使われるコートドレスは、
コートにもドレスにも使うことができるようなスタイル、シルエット
をもつアイテム。
※英語で【ズボン・半ズボン、乗馬用のズボン】をさす言葉。
起源は中世にまでさかのぼるが、17~18世紀にはヨーロッパの貴族たちが
着用した男性用のぴったりした半ズボンのことを意味した、
フランス語のキュロットにあたる。