衣服内気候
クールビズやウォームビズなどお仕事や生活環境の変化や、
ハイテク素材の進化から関心を集めている衣服内気候とは、
スーツなどの衣服を着用したときの、人間の肌と衣服との
間に生じる温度・湿度のこと。
特に夏の暑い時期に着用するスーツ生地には、この衣服内
気候を調整する機能に優れた素材にその需要が高く、
例えばエルメネジルド・ゼニアのクールエフェクトのように、
生地表面に特殊なトリートメント加工を施すことによって、
太陽の光を反射し、日陰にいるときと同様の涼しさを、
感じさせてくれるハイテク生地や、コットンやリネンなどの
天然素材と同様、衣服内の湿気を放出する際の気化熱を
利用し、涼しさを得られる服地など、その種類は多数。
また、従来からの方法では、イタリア服地カノニコのように、ウールに
モヘアやシルクなどを混紡することで夏には涼しさを、
また秋冬にはカシミア、目付調整などから暖かさを保つ方法で
衣服内気候を上手に調整するのが一般的です。