検反

オーダースーツで使用される生地を含め、衣服用生地の
数量は、1反、2反で数えられるように「反物」と、
呼ばれることから、この「反物」が規格通りの
生地巾に仕上がっているか、また織りむら、織りキズ、
染めむら(総称してピリング)などがないかどうかを
確認する作業のことを、「検反」といいます。

多くの生地を製織する生地メーカー(ミル)にとって、
ごく一部の生地の中に、織りキズ等の不具合が生じてしまうことは
どうしても避けることが難しいため、このような
織りキズ等のある場所には、検反時に必ず「とんぼ」と
呼ばれるマークが施されることになります。

テーラーでは、この「とんぼ」のある生地部分を、
型入れの際に上手に外して裁断する工夫が必要になります。