甘撚り糸

スーツジャケットなどの衣服を作る際に使われる糸には、
一般に1インチの長さの間に18~21回の撚りをかけて
作られるのですが、その糸の使用目的によって、この撚りの
回数には変化を持たせることがあり、「甘撚り糸」は、
この撚りの回数を18回以下に抑えられた、撚りの甘い糸のこと。

この撚りの回数は、糸の強さや、光沢感、耐久性、固さ、結束性
に変化をもたらし、夏のスーツ地などによくみられる「強撚糸」は、
「甘撚り糸」とは逆に、21回以上の強い撚りをかけて作られたもの。

「甘撚り糸」を使用して作られた衣服は、多くの場合柔らかい感じの
衣服になり、「強撚糸」を使用したものは、薄手の夏服地とした場合にも、
シワになりづらいなど、固めの服地に仕上がります。