織りみみ
スーツやジャケットなどを仕立てる生地に限らないのですが、
反物のゆがみやねじれを防止する目的で、生地の糸密度を
濃くしたり、ブランド生地の場合には、例えばカノニコや、
ハリスツイードといった織り元名や、フランネルや、
Super120’sといった銘柄を入れたりする毛織ものの生地の両端部分のこと。
特にブランド生地の場合には、スーツを仕立てた生地が
あとからわかるように、パンツ裾に縫い付ける「靴ずれ」に
この織り耳を使ったりするのが一般的。
また、昔のテーラーなどでは、顧客の仕立てたスーツの
補修用布を保存するために、この織りみみを使って、
余り布を結び、生地名等がわかるようにしていました。
単に「みみ」とも呼ばれる部分で、英語名は「selvage」。