ビッグルック

ビッグ(大きい)な外観を特徴としたファッションのひとつで、1973年ごろから流行し始めたもので、それまでのボディコンシャス志向から離れたオフボディルックの考え方が基盤になっている。まず女性のバギーパンツやロングスカートのファッションに始まり、秋を迎えてそれに合わせるトップがビッグなものに変化していった。現在ではメンズウエアにもこの傾向があらわれ、バルキーなカーディガンジャケットとオックスフォードバッグスの組み合わせなどに表現されている。"ビッグファッション”という呼び方もされ、個々の服にもビッグセーター、ビッグスカートなどの形容詞をつけて呼ぶことが多い。
サイズそのものが大きいシルエットの服の着こなしや、ギャザーやタックが本数・量ともに多くはいった衣服のファッションスタイル。メンズスーツではソフトスーツ全盛のころには、肩幅でレギュラーサイズのものから+5cm程度、肩先が落ちるほどのビッグ・サイズなシルエットのものを着用し、パンツもそれに合わせて2タックでタック量も多く取り、中には3タックやプリーツタック、箱ヒダタックなど、ワタリ巾(モモ巾)を更に太く作るためのデザインを取り入れたボトムスも多くありました。

※バギーパンツ
バギーは、<袋のような、だぶだぶの>の意味で、幅広でゆったりしたシルエットが特徴のパンツ。全体のシルエットは、ストレートなもの、先細り(テーパード)なもの、裾を絞ったものなどさまざまな形がある。