サドル・ショルダー
ラグランスリーブのように見えるセーターの肩スタイル。実際それと同じ作り方になっているが、特にセーターなどニットウエアに用いる言葉である。
厳密には、ラグランスリーブの肩部分が、名前の由来ともなっているサドル(鞍)をかけたように見える形となっていることから、サドル・ショルダーと呼ばれる。シルエットはラグラン・ショルダーのやや角張った形をしており、そのためサドル・ラグランとも呼ばれることがある。
一般的なラグラン・ショルダーは、衿ぐりから脇下にかけて斜めに切り替えた一枚袖のことになるが、サドル・ショルダーは作りは同じものの、この斜めに見える切り替えが肩線と平行している点が大きく異なる。
ラグランコートで有名なラグランは、19世紀にクリミア戦争で活躍したラグラン将軍の名前から。