シルエット
立体を平面化したところに生まれるアウトラインのこと。 また、外観のスタイル・ラインをさしていう場合と、影法師を意味することもある。普通、スーツ、ジャケット、スラックス、コートなどのアウトラインを称して呼ばれる。
シルエットは、ジャケットでいえば、衿型・肩線・袖付け・胸ボリューム・ウエストライン・フロントカットなど、スラックスでは、パンツタック・ワタリ巾・ヒザ巾・裾巾・裾口仕様など、さまざまなディテールの要素で構成される。ファッション関係者によって、特徴的なシルエットをもつアイテムが生み出されたときに、どのようなシルエットというような表現のされかたをし、そのシルエットが広く普及し多くの人に認められた場合、ブリティッシュスタイル、アメリカン・トラディショナル、クラシコイタリアなど固有名詞が与えられることになる。
メンズスーツの代表的なスタイル、ブリティッシュスタイルは、狭めの肩巾から男性らしい胸のボリューム感をもつイングリッシュ・ドレープ、高めのウエストラインから長めの着丈へとながれるドレッシーなカッタウェイ・フロントをもつシルエットとなる。