アンゴララビット

アンゴラウサギの毛のことで、繊維が極めて細く、
柔らかな感触が特徴的な獣毛素材。
スーツ地にも使用されるこのアンゴラウサギの毛は、
どれだけ多くの空気を取り込めるかで決まる繊維内に、
中空の構造を持っているため、暖かさはウールの3倍、
軽さは3分の1程度。

繊維の表面が滑らかなため、肌ざわりが良いという反面、
ウールのようなウロコ状の組織をもたないため、毛が抜けやすく、
その風合いを生かすための甘い撚りは、着用時こすれること
などによってピリングが起きやすいといってデメリットも
あります。

このアンゴラウサギの毛は、中国が最大の生産国で、
全生産量の95%を占めています。
また、アンゴラやぎから作られる毛はモヘア
呼ばれ、金属的な涼しげな光沢感のある
春夏向き素材として、高級スーツ地や礼服地に多く
用いられています。