ローファーは、紐を使わないで着脱できる、モカシンタイプ※の
スリッポンシューズの別称で、語源は「なまけもの」の意味から。
もともとは、靴メーカーの商標であったものが広く普及し、
カジュアルな靴として広く愛用されています。
夏のコットンパンツやリネンパンツの足元に合わせる
素足のローファーなどは多く見るコーディネート。
ローファーのディテールには数多くの種類があり、
それぞれに名前がつけられていますが、その代表的なものは
「コインローファー」または「ペニーローファー」といわれる
甲にバンドがあり、その切れ目に硬貨をはめることができるタイプのもの、
「タッセルローファー」また「モカシンローファー」といわれる
房飾り付きのタイプのもの、「グッチローファー(ビットモカシン)」
といわれる金属飾り付きのタイプのものなど。
ローファーは、「ウィージャンズ」と呼ばれることもありますが、
これはかつてノルウェー型のモカシンシューズを「ノーウィージャンモカシン」
「ノーウィージャンスリッパーズ」と呼んだことにちなんだ商標名。
※かかとなしの柔らかい革でできた、もともとアメリカ・インディアンが
履いた短靴の一種で、底革と腰革が一枚革からなっており、つま先に
U字形の甲革を当て縫い合わせる。
北米のインディアンは、これにビーズ刺繍を施したり、履き口に折り返しの
カフスをつけ、後ろで結んだりする。この形は、今日米国では山林狩猟に
携わる人々に履かれるほか、若者にプレー・シューズとして愛好され、
他方、底革を別につけた近代量産のモカシン形の短靴は、一般には
カジュアル用として広く世界中で履かれている。