pitty savile row
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チャッカブーツ
ポロ競技の選手たちが履いていた深靴の一種。
くるぶしが隠れるぐらいの深さのブーツで、
靴甲部分に2~3個のアイレット(鳩目穴)を
ひも止めして履かれます。
チャッカはポロ競技の試合時間の意味からきており、
また、「チャッカシャツ」と呼ばれるポロシャツに
似たニット製のシャツも、ポロ競技に参加する選手の
ユニフォームとして着用されたことに由来するもの。
スエードのチャッカブーツなどが定番でスーツとの相性は、
ポロ競技というスポーツに由来する靴となるため、良いものでは
ありませんが、コットンパンツやコーデュロイパンツなど、
ビジネスのシーンでも履かれることが多くなっていますので、
なかなか使い回しが効くブーツとして1足あると重宝します。
※小さな穴のこと。ひも通し、鳩目穴、洋裁用具の鳩目金のこともさす。
木綿や麻などの布地にこれを模様化したものにアイレット・レースがある。
またこの模様刺しをアイレットステッチといい、この小さな穴模様の刺繍を
アイレット・エンブロイダリーという。
チェルシー・ブーツ
チェルシーブーツは、別名をゴアブーツともいわれる、
靴の脇側に幅広のゴムが付けられたデザインを特徴と
するブーツで、ヒールがほかのブーツより高く、
深さはくるぶしよりも少し上で、靴脇のゴアの代わりに
ジッパー止めとされることもあります。
ビートルズがまだ初期のころに履いていたブーツとして
広まったもので、チェルシー・ブーツの名前の由来は、
芸術家が多く住むことで有名なファッショナブルな
雰囲気を持つロンドンのチェルシー地区から。
ビジネススーツに合わせる靴としても、脱いだり履いたり
が楽で機能性に富んだデザインです。
※まち、また<細長い三角布>の意。
ゴデと同義。ゴア・スカートというと数枚のまちを
接ぎ合わせたスカートのこと。
ダーティバックス
靴の見た目が汚れたように見えることから、付けられた
名前で、スエードやベロア調素材のアッパーに、ラバーソール
が付けられたデザインのカジュアル靴。
ダーティーバックスの本格的なものには、バックスキンが用いられて
おり、靴底は赤いレンガ色に見えるブリックソールが特徴的な靴で
アッパーに使われるの起毛感のある素材から、秋冬シーズンの
カジュアル服に合わせやすい靴。
オーダーで仕立てるスラックスでは、同様に起毛素材となる、
コーデュロイパンツや、モールスキン、暖かに履きたい
ツイードパンツ、フランネルパンツにぴったりです。
また、ダーディーバックスには、「汚れた鹿革」と
いった意味があります。
※雄鹿の革、もみ革のこと。本来は鹿皮の銀面を削り取って、
起毛した革だが、牛皮やその他の、また革の表、裏に関係なく
<起毛した革>の総称として使われるようになっている。
スリッポン
靴紐で止めずに着脱することができる、短靴の総称で、
履き方が楽なところから、多くはカジュアル向けな
ファッションに合わせる靴として利用されることが多いデザイン。
スリッポン同様に靴ひもで止めない履き方をする靴には、
靴甲にU字型の当て布をして作られたデザインが特徴的な
モカシン形式の「ローファー」、甲部分にメタル(金属飾り)
を取り付けた「メタルスリッポン」や、革製の房飾り(タッセル)
を付けた「タッセルスリッポン」、フォーマルスーツなどの
ドレッシーな装いに相性の良い「パンプス」などがあります。
コットンスラックスやリネンスラックスなどと、夏シーズンに素足で
履くコーディネートにおススメの靴デザイン。
ヒールが特に高いものはスリッポン・ハイヒールと呼ばれています。
スニーカー
アメリカのケッズやコンバースで知られている
カジュアル靴で、テニスやバスケットなどのスポーツに
使われるほか、ファッション化がすすみ、カジュアル
ファッションに合わせて気軽に履ける靴として、現在では
その色柄・デザインにも多くの種類が出ています。
キャンバス地で作られた甲部分をヒモ止め、
またはスリッポンタイプで履かれるスニーカーの
ソール部分が、ゴム底でできているために、
歩いても音がしない(忍び歩く人)というのが、
スニーカーの名前の由来となっています。
コットンパンツにスエットシャツをコーディネートする
ハマトラファッションの足元には欠かせないファッション
アイテム。
※太番手の綿または亜麻糸を使って緻密に織った丈夫な
厚手の平織物で、帆、テント、スニーカー、シート類などに
用いられる。和名は、帆布(はんぷ)。
スナップド・シューズ
靴甲のサイドやセンターをスナップ止めにした
靴の総称で、ストラップに付けられたスナップを
止めるタイプのものなど。
着脱が楽なので、子供靴にも見る靴デザインです。
ファッションアイテムとして使われるスナップには、
パンツの裾をダブルとする際の、スナップ止めや、
ジャケットの袖仕立てを本開き・釦で止める代わりの
本開き・スナップ止めなど、オーダースーツに
関連するアイテムにも多く使われており、スナップド
シューズと同様、使いやすいところがメリット。
スキー・ブーツ
スキーブーツの歴史は比較的浅く、1950年代に
入ってからのことで、それ以前には、編み上げ式の
深靴をスキー板に紐などで結びつける形式の
簡単なものでした。
現在のスキースポーツ専用に使われるスキーブーツは、
甲部分を硬いプラスチックや樹脂で厚く合成され、
爪先は角、靴底は厚く頑丈でピンディングで固定されて
いるタイプと、転倒した際に自動で外れる開放型の
タイプとに分けられます。
また、スキースポーツ時に着用されるスキーウエアも
同時に進化を遂げ、軽く耐久性があり、保温性能にも
優れた素材で作られています。
サンダル
古代のギリシャやローマ、エジプトなどで履かれていた
サンダルを原型とする、木やプラスチックなどの平たく硬い
靴底をストラップで固定するデザインのフットウエア
の総称。
夏シーズンのハーフパンツやクロップドパンツなど
軽装の足元には、ヒールが低めなカジュアルの
ものがよく合います。
サンダルには素材、形ともに種類が多いですが、
レザーサンダルにこのところ人気があります。
サボ
サボは、オランダで履かれていた、木をくりぬいて作った木靴に
由来する踵のないスリッポンタイプの靴で、底部分が、厚いコルクや
木で作られており、甲部分を革製とされているものなどがあります。
また、サボと同じデザインをもつ靴に、クロッグがありますが、
これはアメリカやイギリスでの、スリッポンタイプの木靴の総称。
レディースファッションを中心に欠かせないカジュアルタイプの靴で、
ファッション性の強いものは、ヒールが5cmから10cmという
高いものまであります。
※ひもも締め具も用いずに足を滑り込ませて履く靴。
短靴の形式で甲のはき口にゴムを縫いこんだものもある。
サドル・シューズ
コンビネーションシューズの一種で、靴甲のヒモ止め部分
の革がアッパーからソールにかけて、サドル(馬の鞍)を
置いたように別革で切り替えられているスポーティーな
靴。
靴デザインが部分によって色、素材を変更されており、
ルーズウエスト、ローウエスト、ショート丈のスカートなどの
ファッションアイテムを代表とする1920年代ルック
(トゥエンティーズ)の復活に伴って人気が再燃しています。
サドルオックスフォードは、サドルシューズと同義。
サイドストラップやバックストラップなどの
トラウザーズバックルや、シートピースなど、
クラシカルなオーダーパンツの足元におススメな
靴デザインです。
クローズ・トップ・シューズ
1920年代~30年代に、昼間の礼装用に使われていたブーツの
ことで、短靴にスパッツが取り付けたようなデザインが特徴的。
短靴の下の部分を黒い革もしくは、パテントレザー
(エナメル革)、上の部分はグレーの布地で作られており、
ボタン止めや紐止めで着脱します。
現在のフォーマルスーツには、革靴の中でもフォーマル度の
高いとされるストレートチップや、プレーントゥなど
飾りの少ない靴が用いられ、礼装用には、男女とも
パンプスが履かれます。
また、看護婦さんが仕事用に履く、ゴム底で動きやすい
機能的な靴のことも、クローズ・トップ・シューズと
呼ばれています。
※クロムなめしをした各種の革の銀面に塗料、ニス、
ラッカーなどを何回も重ねて塗り、光沢をだした革。
弾力性と耐水性もある。
塗料は現在ではウレタン樹脂塗料が多く用いられる。
おもに、牛、馬、ヤギの皮が使われるが、人工皮革も用いられる。