pitty savile row
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カジュアルシューズ
カジュアルな衣服に合わせられる靴すべてのことをカジュアル
シューズと呼んでいるため、使われる素材、色柄、デザインともに
その種類が多いです。
テーラードのジャケットやスラックスに合わせられるカジュアルシューズ
には、モカシン、デッキシューズ、ローファーなどの靴型があり、
素材には本革のほか、スエード、エナメル、バックスキンなど。
靴デザインには、リボン、タッセル、スタッズ、ロープドソールなど
多くのものが取り入れられており、その変化も多いです。
カジュアルシューズのヒールや靴甲の高さに合わせて、
スラックスの股下寸法やダブルのカフス巾を決めたり、
パンツ裾デザインをモーニングカットにするなどして
工夫します。
カウボーイ・ブーツ
アメリカ西部のカウボーイが牧場で履く、革製のロングブーツ。
半長靴程度の深さがあり、後部から前方にかけて傾斜し、
下部に向かってほっそりとした高めのテーパードヒールで、
履き口が横から見た時に中央が半円形に高くなっており、
スリットが取られ広がったデザインが特徴的。
高いヒールは乗馬の際、拍車を取り付けやすい
デザインとなっており、また「あぶみ」の機能を
考えてのブーツデザインとなっています。
カウボーイ・ブーツの爪先デザインは、ポインテッドトウ
が主流です。
身体にぴったり沿ったカウボーイシャツ、細身のジーンズ、
首にはネッカチーフ、広めのつばのカウボーイハットという
ウエスタン・スタイルの原形ともなったカウボーイ・コスチューム
の足元には欠かせないブーツ。
※ポインテッドは<とがった>の意で、細くとがった靴の爪先のこと
オックスフォード・シューズ
紳士靴、婦人靴、子供靴などで、ヒモ止めで履く
短靴の総称。
いわゆる外羽根、内羽根の形式で靴甲部分にヒモを
通し履く靴で一般にビジネスパンツに合わせて履く
靴としても用いられています。
17世紀の中ごろにイギリスのオックスフォード大学の学生が、
それまで履かれていた長いブーツを短く切って履いたことが、
オックスフォードシューズの名前の由来。
19世紀になってから、ヒモ付きの靴をこの名前で呼ぶことが
広まりました。
その他オックスフォードに由来するファッションアイテムには、
股上が深く極端に巾の広いパンツデザインとなる、
オックスフォードバッグスや、ボートクルーのユニフォームカラー
に由来するオックスフォードブルーや、大学創立時の制服色より
オックスフォードグレーが色名としてあります。
ウエリントン・ブーツ
仔牛の柔らかな革などを使った膝上までの高さの
あるレザーブーツで、爪先はラウンドトゥ、
ソールは比較的低めな作り方をしてあるもの。
日本では革製のブーツのこと全般をさして
ウエリントンブーツと言ってしまう傾向が
ありますが、本来はこのモデルのことのみをいい、
半分程度の深さのレザーブーツのことを、
ハーフウエリントンと呼んでいます。
ウエリントン・ブーツは、ファッションに大きな
影響を与えた人として有名なイギリスのウエリントン・
公爵1世(アーサー・ウェルズリー将軍1769~1852)
の製作をはじめとするもので、その名前も由来しています。
ツイードやフランネルなどカジュアル素材で仕立てた
ジャケットに、ホームスパンのスラックスなどの組み合わせが
オーダーアイテムとの相性が良さそうです。
リバティキャップ
野球帽などを代表とする帽子型で、
コットンなどのラフな生地で作られる
スポーティーで自由(リバティ)雰囲気を
持つ帽子でデザインであることから、
リバティキャップと呼ばれています。
頭部分を何枚かのピースで接いで作られて
おり、前ひさし付き、多くにロゴマークなどが
帽子正面にほどこされています。
ライディングキャップ
落馬したときの衝撃から頭を守ることができるよう、
頑丈なヘルメットのような形で作られている、
前びさしの付いている、乗馬用の丸帽のこと。
多くは、ベルベットやバックスキンで
作られています。
全体に細いシルエットのシングルブレストの
ジャケットに深いセンターベンツ、絞られた
ウエストから裾にかけて多めのフレアが入れられ、
手を入れやすく作られたハッキングポケットが
特徴的な、ライディングジャケット、ハッキング
ジャケットに合わせてかぶられます。
マリンキャップ
濃紺のウール素材で作られた、上部が平らで
大きめなクラウンに前びさしが付けられた
デザインが特徴的な帽子のこと。
主にヨットに乗る際にかぶられるほか、
船員やヨーロッパの漁師など海員用の
帽子として使われます。
学生帽や警察官の帽子型によく似ており、
ヨッティングキャップのクラウンを少し
柔らかくした感じの作りになっており、
マリン帽、ダッチボーイ・キャップとも
呼ばれることがあります。
ホンブルグ・ハット
1860年頃、ドイツのホンブルク地方で流行っていた
帽子型を、当時のプリンス・オブ・ウェールズ(のちの
エドワード7世)が、イギリスに持ち帰ったことで、
ヨーロッパの貴族社会に普及したもの。
巾の狭いブリムの縁を絹テープで飾り、全体を上向きに
巻き上げた感じのシルエット、クラウンの中央部を
縦にへこませたクリースの入った中折れ帽で、
シルクハットに次ぐドレッシーな帽子とされています。
本来は堅いフエルトで作られていましたが、現在では
柔らかいフエルト製のものが主流で、別名にホンブルク、
ソフト・ホンブルク。
※帽子のつばや縁のこと。クラウン(山)にとりつける。
デザインによりさまざまな形があり、幅は広いものから
狭いもの、水平、下向き、巻き上がったものなど、
その形によって、いろいろな帽子の呼称にわかれる。
また、ブリムの部分により、縁の部分をエッジ、
クラウンと接する部分をサイズ元、ブリムの内側
の部分をフェイシングという