pitty savile row
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ソフトハット
柔らかいフエルトで作られた、中折れ帽の
ことで、ソフト・フエルトハットの略称、
日本ではソフト帽と呼ばれています。
クラウンのてっぺん部分にタテに折れ目が
入っているのが特徴的な帽子型で、
ビジネススーツにもっとも多く合わせられる
帽子となっています。
イギリスでは「ホンブルグ」、また、アメリカでは、
ブリムの縁の上げ下げが容易なことから「スナップ・
ブリムハット」、フランスで上演された劇中の
ヒロインがかぶっていたことから「フェドーラ」
の名前でも呼ばれています。
※ノイル(くず毛)や反毛(再製羊毛)に蒸気熱、
圧力を加えて縮絨(しゅくじゅう)し、布状にしたもの。
保温力が高く、衝撃を緩和、音響を吸収する性質がある。
帽子、スリッパ、敷物、カバン、手芸材料、衣服に使われる。
センター・クリース
クラウンの真ん中にクリース(折り目・くぼみ)を
付けてかぶるようデザインされていることから、
つけられた名前で、中折れ帽のこと。
クラウンが高く、ブリムが狭めの帽子デザイン。
柔らかなフエルトを使って作られることが多いため、
日本では「ソフト帽」と呼ばれており、ソフト・
フエルトハット、ソフト・ホンブルグハット、
フェドーラは同意。
ホンブルグハットは、堅いフエルトで作られることが
多いため、柔らかい素材を使って作られたソフトハットと
区別されます。
スポーツキャップ
スポーツをするときにかぶる帽子の総称。
本来狩猟用にかぶられていたハンティングキャップのほか、
野球帽やゴルフキャップ、ランニングキャップなど、
前びさしのついた「丸帽」タイプの帽子で、
近年はメッシュ素材など、通気性や吸湿性に
すぐれた素材を利用するなど、より機能性を
アップしたスポーツキャップが作られています。
帽子正面にスポーツチームやメーカーロゴが
入れられたり、チームカラーをモチーフとした
配色が特徴的。
スキー・キャップ
スキーやスノーボードなどのスキースポーツを
するときに使われるニットキャップで、
防寒のために耳を覆うぐらいの深さが特徴的。
アメリカの海軍が見張りの際にかぶっていたことに
由来するワッチキャップ(ウオッチキャップ)と
よく似たデザイン。
その他、防水性のある素材を使って作られた、
前びさし、耳当て付きの野球帽タイプのもの
などその種類は豊富です。
シルクハット
燕尾服やモーニングコートなど正礼装時にかぶられる
帽子のことで、円筒形でてっぺんが平らなクラウン、
狭めのブリムの両端が少し巻き上がって作られているのが
特徴的な帽子デザインとなっています。
シルクハットは17世紀半ばごろに流行したビーバーハット※
に使われていたビーバーの毛皮が激減したために、
シルク地が使われるようになったためのもので、
オペラハット、トップハット、ハイハットなどの
別名で呼ばれることがあります。
「トッパー」はシルクハットの俗称で、キツネ狩りの
際にかぶられるシルクハットは「ハンティングトッパー」
と呼ばれています。
※ビーバーの毛皮で作られた山高帽の一種。
14世紀から男女ともにかぶっていたが、この毛皮が高級なため、
後にフェルトやウサギの毛を使うようになった。
17世紀、ビーバーに似せたシルク製の男性用の山高帽が誕生し、
それが19世紀になり、シルク・ハット、トップ・ハットと呼ばれるようになった。
サンバイザー
日除けのために使われる、バイザー(前ひさし・
目ひさし)と頭に固定するためのベルトだけで
できた帽子のこと。
ヘッドギアの一種で、テニスやゴルフなどの
スポーツ用に多く使われており、前ひさしに
グリーンのセルロイド付きのサンバイザーは
テニスではおなじみのデザイン。
革製のレザーバイザーにも人気があります。
別名に、サンシールド、サンシェード、アイシェード。
野球帽などのひさしの短いものは、特に
ショートバイザー・キャップといわれ
区別されています。
※ヘッド・ウェア、ヘッド・ドレスに同じ。
ほかに、ボクシングの練習のときや、カーレーサーの
ヘルメットなど、頭部の保護のための道具をさす。
カスケット
本来はカントリーツイードなどのスポーティーな服地で
作られたノーフォークジャケット、ニッカボッカズボンなど
といっしょに、狩猟用のアイテムとしてかぶられていた
ハンティングキャップのこと。
大きめの前びさしと丸いクラウン、ハンチングに似た
帽子型で、カスケットはフランス語。
キャスケットとも呼ばれます。
現在では、前びさしのある帽子を総称することが
多く、日本では接ぎを多く入れた布を使い、頭の上部に
ボンボンを付けられたデザインのものを特にカスケットと
呼んでいます。
カウボーイ・ハット
アメリカ西部のカウボーイ(牧童)が、日除けや
雨除けのために愛用する、高いクラウン※の上部分に
折り目が付けられ、広めのブリム(つば)を巻き上げて
かぶるフエルト製の帽子のこと。
カウボーイスタイルをモチーフにしたウエスタンルック
には必須のアイテムで、ランチコートやウエスタンブーツ
などといっしょに用いられます。
ウエスタンハット、テンガロンハットは同意。
よく似た帽子型にガウチョハットがあります。
※ラテン語のコロナが転化した言葉。古来より頭部を
飾るものを称した。今は、帽子の部分名称。帽子の頭部を
おおう山の部分のこと。つばの部分はブリムという。
ちなみに、先端部はトップ。頭回りはヘッド・サイズとよばれる。
クラウンはハットにのみ使われる呼称で、キャップにはつかわない。
また、帽子の製作に使う木型をクラウン木型という。
また、古くは西洋の王冠のこともクラウンと呼んだ。
ファスナー
「留めるもの」の意味で、衣服やアクセサリーの開口部を
留め合わせるための用具を総称する。
日本に入ってきたのは1917年に「チャック」として。
1891年に、アメリカ人のウイット・コーム・シャドソンが、
靴ひもの代わりに使うために開発したことが初め。
オーダースーツに用いられるファスナーは、一般に日本でファスナー
と呼ぶ、「ジッパー」「チャック」のことになりますが、
本来ファスナーは、ジッパー、ファスナー、スナップファスナー(ホックやスナップ)、
フックアンドアイ(かぎホック)、D環、ひも結びなど、
開閉のための用具を総称します。
最近ではカラーファスナーといって色付きのものが多い。
標準仕様となるオーダーパンツのチャックはファスナー、ジッパー
ですが、ジャケットのフロントと同様、釦+穴かがりで止める
ボタンフロントは、クラシックな雰囲気がありコダワリデザインとして
人気があります。