ランバーコート
ランバーとは「材木」のこと。 主にきこりたちが愛用した丈の短いコートのこと。ボールドな格子柄の厚手生地で作られることが多い。
ランバーとは「材木」のこと。 主にきこりたちが愛用した丈の短いコートのこと。ボールドな格子柄の厚手生地で作られることが多い。
ランチとは「牧場」のこと。
アメリカ西部の大牧場でカウボーイたちが屋外での
作業用に着た実用的な防寒コートをいう。
スリークォーターレングスまたはフィンガーチップレングスの
ショート丈のコートで、裏地にボアなどを張り、それが衿などに
つながった形をしています。
本格的なものはスエードで作られていますが、現在では、コットンスエードで
代用してタウンウエア(街着)として着用されることが多く、このランチコート
のなかには羊の毛皮で作られたシアリングコートも含まれます。
デザインバリエーションは多いのですが、全体にウエスタン感覚を
基本にしているものが多い。
※ジャケットの着丈が腕を自然に下ろしたときの指先までの長さであること。
紳士服のジャケットの着丈を説明するときに使う言葉。
ウールなどの保温のための裏地をジッパーや、釦などで
取り外しができるようになったコートのことで、
ジップ・アップ・ライニング・コートと同意。
春や秋にはダスターコートやレインコートとして
着用する、風、ほこりよけ、雨よけのための比較的薄手の
コートの裏側に、取り外しのできる保温性のある裏地を
付けて冬にも着用できるコートとしたものを、
オールシーズン・コート、スリーシーズン・コートと
いうことから、ライナーコートはこれらコートとも
ほぼ同じものとされています。
また、その裏地自体をコートとして使用するものも
ライナーコートということがあり、エコロジーな
省エネの目的からも注目される新しいアイテム。
ポロ競技者が待ち時間に着用したり観戦用に使われたことから、この名称がある。
色はキャメルが基本色で、待ち時間用ということから、ウェイト・コートの
別名があります。
厚手のウールコートで作られたスポーティな、ダブルブレステッド、
6つボタンを特徴とするコート。衿はゆったりとした
ピークドラペル若しくはアルスターカラーで背バンド付き、両脇に大型の
パッチアンドフラップポケット※、袖口には巾広のカフス(折り返し)が付いている。
もともとの呼び名はウェイト・コートでしたが、ブルックブラザースが
このポロコートの名前で売り出したことから、こちらの名前の
ほうが有名になったもの。
コート丈はスリークォーターレングス、袖はセットインスリーブ若しくは、
セミラグランスリーブ、全体にステッチが付けられているのも大きな特徴となっています。
トラディショナルモデルの代表的なコート。
※はりつけポケットで、雨ぶたのついたポケットのこと。
エンベロープ・ポケットに同じ。
ボックス型のシルエットをしたオーバーコートや
トップコートなどの総称。
全体的に箱(ボックス)のようなシルエットをしているために
こう呼ばれるもので、肩パッドでショルダーラインを四角く
成形し、ウエストを絞らない直線的な身頃となる、
ストレートハンギングラインで、
その多くがセットインスリーブ※、短い着丈を特徴とした
背広型のデザインで、前合わせはフライフロント(比翼仕立て)
もしくはボタンスルー(打ち抜き釦止め)とされています。
厚手の紡毛地で作られたダブル6釦、短い着丈のリーファージャケットは、
このボックスコートの代表的なもの。
※通常のアームホール位置につけられた基本的なつけ袖のこと。
<普通袖>ともいい、最も基本的な袖の形式。
本来はウィンタースポーツやアメリカンフットボールの選手が
待機用にベンチで着た防寒コート、上着のこと。
メルトンなど厚手の布製、一枚仕立てで大型のパッチポケット付き、
プルオーバー(かぶり式)でフードが付けられたものが多いですが、
なかには前ひらきをジップフロントとされたものもあります。
着丈の多くは、腰丈、スリークォーターレングスのもの。
第一次世界大戦にイギリスの陸海軍士官が着用したダブルブレステッドの
厚手のウールでできた防寒用コートで、衿型はピークドラペルとなっているもの。
肩章(エポーレット)が付き、コート丈は膝丈かそれよりやや短めの丈。
第一次世界大戦後に、一般にも普及したコートデザイン。
ポロコートを軍服に採用したもので、ブリティッシュウォーマー、
ブリティッシュウォームコートという場合もあります。
また、ポロコートの別称ともなっています。
フード付きとしたコートの総称。
フードは、防水や防寒を目的として付けられる、帽子の形をした
頭にかぶる、かぶり物の一種。
11世紀ごろから用いられていたフードは、頭にすっぽりと
かぶることを特徴としたもので、次第にハットへとその
需要が替わっていったものですが、ハットのように特定の
形を持たないところに大きな違いがあります。
スポーツウエアや、作業着、防寒目的のカジュアルウエアにも
必須のアイテムとなるフードは、厚手の起毛素材で作られる
ショートコートで、角型のトグルボタンを大きな特徴とする
ダッフルコート、ウィンタースポーツを
行う際、ベンチで待機する間の防寒用衣服として用いられる
ベンチウォーマー、のほかアラスカンコートなどが代表的なもの。
ダッフルコートなどは、ビジネススーツ着用時の防寒用コート
としても用いられます。
ピーコートの別名。
ピーとはオランダで織られていた厚手の生地の名称である。
1850年代アメリカ海軍、イギリス海軍の制服として採用されたもので、
風の強い船上においての作業中、より防寒効果を高めるために、
風向きにより打ち合いを変えることができるように作られた
厚手ウール製ダブルのショートコート。
手を暖めることができるよう、腰位置の左右に、
縦型となるハンドウォーマーポケットが付いている。
ブリッジ(艦橋)などで水夫が見張り番用の防寒用ショートコートとして
着たことから”ウォッチコート”、”ブリッジコート”のほか、
パイロットコート、キャバンとも呼ばれます。
ダブルブレステッドで丈の短いスポーティなコート。
イギリス海軍の艦上用コートとして
水兵や水夫などが、船上での防寒着として着用していたため、
厚手のウール地で作られることが多い。
ピーはオランダで織られていた厚手毛織物地のことで、
船上での強い風向きによって、前合わせを左右どちら合わせにもでき、
さらに大き目のリーファーカラー(※1)が付けられた、
船上での防風を意識した作りになっているのが特徴的。
両脇ポケットの上に、マフポケット(※)2がつき、生地にネイビーブルーの
メルトン地を使うのが本格的なもの。
また、船員が船のブリッジで見張り用にも着用していたことから、
「ウォッチ・コート」「ブリッジコート」の別名がある。
現在でも防寒用のショートコートとして、カジュアル向き、または
スーツなどの上にも着用するビジネス用コートとしても、用いられています。
(※1)ダブル6釦の厚手紡毛地で作られる、ボックス型の
リーファー・コートなどに見られる幅広でスポーティーな衿のこと。
リーファーは「海軍少尉候補生」のこと。
(※2)マフは毛皮製などの円筒状の、両端から手を
入れて暖をとるための小物。これを応用したポケットで、
腹部の中央に向かって両サイドから手が入るように、
縦に切り口をとったもの。別名ハンド・ウォーマー・ポケット
外観・ディテールともピーコートに良く似ており、
ハドソンベイコートは、カナダ版ピーコートということになります。
厚手の紡毛地でできたダブルブレステッド6つボタンで
ベルト付きの防寒用アウターコート。
ハドソン湾(ベイ)で着用されていた艦上用コート
であるところが、名前の由来。
コートの表生地には、白またはオフホワイトが用いられ、
ベルト下の部分や袖口に2本または3本のカラフルな横縞が入れられるのが特徴。
※水兵や船員の着る厚手ウール製のダブルの打合せのショート・コートで、
風向きによって左右どちらも上前にすることができるのも。
手を暖めるよう縦に口を切ったハンド・ウォーマー・ポケットが特徴で、
衿はノッチド・ラペル、後ろにベンツがつている。色はネイビーブルーが基本。
パイロットコート、ウォッチコート、キャバンなどともいう