pitty savile row
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ペタル・トリートメント
ポケットチーフの飾り方の一種で、ハンカチーフの真ん中あたりを
つまみ、軽くしごいて4つの角をさりげなくスーツの胸ポケットから
のぞかせるやりかたで、その様子が「花びら」に似ているところから、
ペタル(花びら)・トリートメントや、ペタルスタイルと呼ばれており、
また、タックドインやクラッシュドスタイルも同義。
アイビースーツの胸ポケットを飾るパッフド・スタイル(アイビーフォールド)
は、ハンカチーフの中央あたりを軽くつまんで差し込み、自然なふわっとした
ふくらみを作るポケットチーフの飾り方となりますが、それとは逆の作り方
をするのがペタルトリートメントとなります。
パッフドスタイル
ポケットチーフの飾り方の一種で、折り畳まず、軽く中央を
つまんで無造作に、胸ポケットに差し込みます。
パッフドスタイルは、自然な感じでふんわりとした
ふくらみができるところから、クラシックな雰囲気をもつ
ポケットチーフの飾り方としてこう呼ばれていますが、
アイビーリーガーたちの間で好まれて用いられたことから、
別名「アイビーフォールド」と呼ばれ、アイビースーツの
胸元を飾ります。
パッフドスタイルとは逆に、ポケットチーフを胸ポケットに
差し込み、四角い端を見せるやり方を、ペタルトリートメント、
クラッシュドスタイルといいます。
ノット
ノットはネクタイの結び目のことをいいます。
ネクタイの結び方から作られるノットにはそれぞれに種類があり、
ビジネススーツにも適した大人しい雰囲気をもつプレーンノットは、
シンプルノット、フォーインハンドなどとも呼ばれる最も一般的
で簡単な結び方から作られるネクタイの結びめ。
その他主なものにウィンザーノット、ハーフウィンザーノットがあります。
このネクタイの結びめであるノットの下にはディンプルと呼ばれる
くぼみを作ることがしゃれた結び方とされており、このディンプルは
ネクタイの織りや材質によって上手にできるものとそうでないもの
とがあります。
また、ノットの種類によってフォーマルに向いたものなど、着用される
シーンによって使い分けたり、ネクタイの太さによっても使い分ける
工夫が必要。
ノットには「結ぶ」という英語の動詞、「結びめ」という名詞の意味が
あり、ネクタイの結びめとなるノットはこの英単語のノットに由来するもの。
ネクタイ
ネック(首)とタイ(締める)を組み合わせて作られた複合語で、
首やシャツなどの衿のまわりに巻いて結ぶ、帯状または紐状のアクセサリー。
ネクタイの巾は、スーツシルエットの流行によって左右されることが
多く、肩巾・衿巾の大きさによって太くなったり細くなったりする
傾向があります。
ネクタイに用いられる素材の多くはシルクや化繊で、一般に
正バイアスの大小の布を接ぎ合わせて、芯を入れ作られます。
フランス語では「クラバット」と言われ、欧米の多くでネクタイの
ことをこの名で呼ばれていますが、これは17世紀に
パリにやってきたクロアチア軽騎兵(クロアット)の首に巻かれた
鮮やかな布片にちなんだもので、歴史的にはローマ帝国時代に
さかのぼります。
日本では慶応3年に出版された「西洋衣食住」という文献の中に
「ネッキタイ(襟飾)」として紹介されています。
単に「タイ」とも呼びます。
トライアングラー・フォールド
ビジネススーツからフォーマルスーツまで、ドレスアップ
した装いに向いたポケットチーフの飾り方の一種で、
三角形に畳んだポケットチーフの頂点を、胸ポケットの
口巾からのぞかせます。
胸元に三角形の一角のみを見せるポケットチーフの
飾り方から、トライアングラー・フォールドは、
別名「ワンポイント」とも呼ばれます。
その他ポケットチーフの飾り方には、パッフドスタイル、
ティー・ブイ・フォールド、スリーピーク・フォールド
などがあります。
ツーピーク・フォールド
スーツの胸ポケットの切り口から、2つに折り畳んだ
ポケットチーフの2つの山形をのぞかせる飾り方で、
3つの山形をのぞかせるスリーピーク・フォールドと
ならんで、フォーマルスーツに向いたポケットチーフの
スタイルとされています。
このほかフォーマルによく合うポケットチーフの飾り方には、
胸ポケットから、折り畳んだポケットチーフの一角を出す
トライアングラー・フォールドや、またビジネススーツに
適したティーブイ・フォールド、アイビースーツに合わせる
ことが多いパッフドスタイル(アイビーフォールド)など。