pitty savile row
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ハンターグリーン
ハンターズグリーンとも呼ばれる、狩猟用の衣服に
用いられたことから名づけられた「くすんだ緑色」。
ぼんやりと黄色味がかって見えるダークグリーン。
狩猟用のスタイルはハンティングルックといわれ、
動きやすいようにアクションプリーツのついた
ノーフォークジャケットや、ガンパッチ、
エルボーパッチなど機能的なアイテムが特徴的な、
ハンティングジャケット、シューティングジャケット
などが含まれます。
ハンティングルックに使われる素材は、丈夫で耐久性に
優れていることが要求され、ハリスツイードや、
ポーター&ハーディングなどが人気の生地ブランド。
バーガンディ
バーガンディは、深くて贅沢な感じのする赤色のことで、
フランス南東部ブルゴーニュ地方産の赤ワインの色を
特にバーガンディーといいます。
赤ワインに由来する色名にはバーガンディのほか、
ボルドー、クラレット、ブルゴーニュ、ルージュ
などがありますが、バーガンディは、クラレットよりも
暗い赤色になります。
これら赤ワインに由来する色名は、ワインレッドと
総称されることも多いです。
イタリアのセリエAミランから帰国した際に、
本田圭佑選手が着ていたワインレッドの色が鮮烈な
スーツにサングラス姿は記憶に新しいところです。
トリコロール
トリコロールは3色配色を意味するのですが、
特別に、フランス国旗に見られる「青」「白」「赤」
色構成をいいます。
とてもわかりやすい配色なことから、ファッションでは、
テニスウエアなどの服飾デザインに用いられており、
近年メンズスーツのデザインを手がけるトムブラウンに
多用されるトリコロールテープによって、その関心、
知名度が高まっています。
また、イタリアでは「赤」「白」「緑」の配色をトリコロール
と呼んでおり、新しい3色配色として、クリケット競技の
ユニフォームに使用されている「黒」「白」「赤」の
3色配色をクリケットトリコロールと呼びます。
テラコッタ
植木鉢などによく見る、黄色みの強い赤、
赤褐色のこと。
粘土を焼いたときに出る赤みのかかったオレンジ色
であることから、テラ・コッタはイタリア語で、
赤土を素焼きした粘土製品を意味します。
ファッションアイテムにも多く取り入れられており、
落ち着いた大人の女性を感じさせるレディーススーツや
スカート、秋から冬にかけてのシーズンが似合いそうな
メンズカジュアルのジャケットなど。
ダークカラー
暗い色調、黒ずんだ暗色を総称するもので、
黒に近い灰色そのものをダークカラーと呼ぶ場合も
あります。
落ち着いた雰囲気をもつ色種類のため、
ビジネススーツをはじめ、ダークスーツなどの
フォーマル向きスーツとして用いられます。
ダークブルー、ダークグリーン、ダークレッドなど、
ほの暗い色調をした色具合をもつもので、
ダークカラーに対して明るい色はライトカラーと呼びます。
チャコールグレーやダークグレーもこの一種。
ショッキング・カラー
ショッキングピンクやショッキングブルーを代表とする、驚きを感じさせる
ほどに強烈に鮮やかな色。また、このような目も覚めるような色を
総称してショッキングカラーといいます。
1960年代後半に流行したポップファッションやサイケデリック
ファッションによって広まった、原色を蛍光色としたような
刺激的な色で、単に派手で目立つ色というだけでなく、これまでに
なかった配色を服装に取り入れられたものも、このように呼ばれます。
ショッキングピンクという色名は、化粧品の色名から名づけられた
という説と、デザイナーのマダム・スキャバレリが名づけた色名
という説があります。
スーツファッションには春夏シーズンのコットンスーツや
リネン、サマーウールにも見られます。
ジャンジョン
玉虫調の色合いのことで、クローバーラペルやフィッシュマウス
の衿型を狭い衿巾で仕立て、シングル1釦、ボックスシルエットを
特徴とするコンテンポラリーモデルに多く用いられる生地色でまたは、
生地のことをいい、スーツ着用者の動きなど見る角度によって、
玉虫の羽のように異なった色の光沢感に見えるもの。
英語でいうイリデッセントと同義で、タテとヨコに異なる色の
細番手糸を使って織られることで、光沢感のある陰影を
作り出します。
Super100’sやSuper120’sなどの上質な細番手な糸を使い
織ることで生まれる自然な光沢感とは異なるもの。
光沢素材の台頭により、こうしたものが再び人気を集めるようになっています。
シェード
真っ白な色に黒を加えていくことで作られる暗清色
を「シェード」といい、スーツや衣服などファッションの
色柄としても多く使われている、色の「明暗」や「濃淡」
その「度合い」や「色合い」のこと。
また、シェードには色などに影をつけたり明暗(濃淡)を
つけるという意味があることから、グラデーションのように、
濃い色から次第に薄い色にボケていく「シェーデッド・ストライプ」や、
中央の太い縞から端に向かうに従って細い縞がボケていく
「カスケードストライプ(滝縞)」、「グラデーションストライプ
(だんだん縞)」は、スーツ服地としてよく見られる色柄となります。