pitty savile row

フリルやフラウンスと同様に、布地をギャザーや
プリーツで止めた一方を波のようにひらひら見えるように
作られた「ひだ縁飾り」のことで、礼装用のドレスシャツ
などの前立ての左右の脇に衿元から裾まで付けられます。

ラッフルとフリル、フラウンスの違いは、
布地に取られるギャザーの巾の広さで、
ラッフルは中程度、これより広いものをフラウンス、
一番巾が狭く作られているのがフリルになります。

衣服の装飾用にほどこされるトリミングの一種。

ドレスシャツやカジュアルシャツの、フロントボタンを
止めるプラケット、「前立て」の部分のこと。

このシャツの「前立て」の作り方には２種類があり、
アイビーシャツなどのボタンダウンシャツに
付けられる「表前立て（プラケットフロント）」と、
シャツの前端を内側に折って作られる、
ヨーロピアンスタイルの「裏前立て（フレンチフロント）」。

現在の主流は、シャツの前端を表側に折って作られる、
プラケットフロントですが、クラシックな雰囲気の
シャツ仕立てになるフレンチフロントも、ひとつの
シャツスタイルとして好きな人が多い前立てデザインです。

ドレスシャツの胸部分の呼び方で、礼装用の
シャツなどでは、装飾がほどこされることが
多い部分。
この部分をかたく糊付けして作られる、
俗にいう「イカ胸（スターチドボザム）」
男性用フォーマルスーツの正装・燕尾服の
シャツとして着用されます。

ボザムの飾りには、スターチドボザムのほか、
プリーツ仕立てとした「ヒダ胸（プリーテッド
ボザム）」があります。
スターチドボザムは別名スティッフボザム。

シャツの前開き（フロント）の前端部分を、
表側に折り返してステッチなどを入れ、
前立てとした「表前立て」のこと。

同じ前端部分を裏側に折り返して作られる、
クラシックでフォーマルスーツに適した
「フレンチフロント」と対象的なフロント
デザインで、ボタンダウンシャツ、アイビー
シャツに多く使われています。
プラケットフロントは、英国式のシャツ仕立て
であることから、「ブリティッシュ・フロント」や
「パネルフロント」の別称で呼ばれることがあります。

また、別にかぶり式（プルオーバー式）のシャツや
ニットウエアなどの前開きのデザインも意味します。

一般的なシャツ衿が折り返っているのに対して、
まっすぐに立った立ち衿で衿腰を普通のものより
高く作られた、シングルカラーのこと。

おしゃれな男性を「ハイカラ」と呼ぶのは、
このシャツ衿のハイカラーが語源で、
明治時代の中期～後期にかけて、洋行から
帰ってきた新しもの好きな人たちが、
西洋風のこの衿型を好んで着用していた
ことから。

シングルカラーは立ち衿の衿先だけを
小さく折り返した衿型のこと。

正装用に着用する礼服のドレスシャツに付けられる
胸当てのことで、この胸当てが付けられたシャツの
ことをディッキーフロント（烏賊胸シャツ）といいます。
シャツフロントは、ディッキーと同意。

また、前部だけでブラウスを着ているように見せる
女性用の飾り胸当てや、タートルネックなどの
セーターを着ているように見せる首、胸当て部分のみ
で作られたニットウエアのこともディッキーと呼ばれます。

首・胸当てのみで作られたディッキーは、タートルネック
をほかのセーターと重ね着する際に、厚くもこもこしない
スマートな着こなしができる便利なアイテム。

スーツやシャツの衿部分のうち、衿の折返しの
内側で衿を立たせる台衿となる部分、いわゆる
衿腰のこと。
英語ではカラーバンド、折り返った衿の部分（衿越）
は、カラーオーバーと言われます。

この衿腰の高さはシャツデザインを決める
大きなポイントで、衿腰寸法が多い場合には、
高い衿腰が首に沿った衿型となり、
衿腰寸法が少ない場合には、衿越が低い
位置で折り返るフラットな衿型となります。

ジャケットやシャツなどのフロント部分の打ち合いの
重なりがなく、ボタンやジッパーで止めない状態で
着用するタイプの衣服のこと。
シャネルジャケットやボレロなどがこのオープン
フロントを代表する衣服で、モーニングのように
ボタンが付けられていても、開けた状態で着用
する衣服もオープンフロントのデザインに
含まれます。

また、シャツやセーターなどのプルオーパー（かぶり式）の
衣服に対して、「前開き」の衣服を総称する場合にも使われます。

ビジネススーツやフォーマルスーツに合わせて
着用するドレスシャツや、カジュアルシャツ、
スポーツシャツなど、シャツ衿の台衿部分の
高さのことで、シャツデザインによって、この
衿腰部分の高低が変化します。
カラースタンド、カラーバンドと同意。

またシャツ衿の折り返った背中側（外側）部分の
ことは衿越（カラーオーバー）と呼ばれ、
区別されます。