pitty savile row
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ラウンドカラー
レギュラーカラーやワイドスプレッドカラーの衿先は、
尖った角型をしているのに対して、衿先が丸くカット
されているシャツ衿のこと。
レギュラーカラーや衿先の短いショートポイントカラー、
衿先の長いロングポイントカラーなど、いろいろな
長さの衿先のシャツ衿を丸くしたタイプがあり、
特にロングポイントカラーの場合には、その形が
うさぎや犬の耳に見えることから、ラビットカラー、
ドッグイヤーズカラーと呼ばれています。
このラウンドカラーは、クラシックでエレガントな
シャツスタイル、クレリックシャツに多くみられる
衿型デザイン。
※ショート・ポイント・カラー
台衿付きシャツ・カラーで、衿先がレギュラー・ポイント・
カラーより短く(約6cm以下)やや開いた形。
一般に細めの背広衿に、ネクタイは結び目を
大きくして合わせる。
ミディアムスプレッドカラー
クラシコモデルなど衿巾が広めのスーツに合わせる
ことが多い、衿開きを広く作られたワイドスプレッドカラー
の開きの角度を少し小さめとしたシャツの衿型。
この衿開きが広いスプレッドカラーは、ヨーロピアン
のスタイルで、コンチネンタルカラーとも呼ばれて
います。
ミディアムスプレッドカラーはその衿開きの大きさ
から、ウィンザーノットの片方をプレーンノットで結ぶ
ことで、ネクタイの結び目が少し小さくなる半太結び、
セミウィンザーノット(エスカイアーノット、ハーフ・
ウィンザーノット)との相性の良いシャツカラー。
マイターカラー
レギュラーカラー、ワイドスプレッドカラーなど
ほとんどの衿が1枚の布で作られているのに対して、
衿先からの垂直線で斜めに切り替えられ、ジャケット
の袖口やベントの端処理に用いられる額縁のように
斜め接ぎにされたシャツ衿のこと。
マイターは斜め接ぎのことで、ストライプのシャツ柄
などを使い、ファンシーな柄効果をマイターカラーで
表現します。
ボタンダウン・カラー
シャツの衿先に作られたボタン穴を身頃に
付けられたボタンで止めて着用するシャツカラーで、
アイビールックなどトラッドなアイテムには欠かせない
定番アイテム。
スポーティーなシャツデザインとして定着しており、また、
ネクタイなしで着用する際、衿元のおさまりが良いことから
クールビズにも相性の良いシャツ衿となっています。
中には、後ろ衿中央にボタンが取り付けられているものもあり、
衿先の釦もただ止めるのではなく、適度なカーブを描くような
衿型に作られているものが、本来のボタンダウンカラーのシルエット。
アイビーリーグ校を卒業したエリートビジネスマンのことを、
ボタンダウンマンと呼ぶことがあります。
新しいタイプのボタンダウンカラーとして、衿開きを
広めに取ったニューボタンダウンカラーや、衿先の
短いショートポイント・ボタンダウンカラーといった
衿型もでてきています。
※ワードローブ
<衣装だんす、持ち衣装>ということで、所有する衣服全体を
いい、また、手持ち衣服の構成を組み立てる衣装計画のことも。
ポークカラー
衿腰が高く堅い立衿(ハイカラー)で、
前下部に小さな持ち出しを付けてボタンで止められる
クラシックな雰囲気をもつフォーマルスーツ用のシャツ。
19世紀中ごろから着用されるようになった、
立ち衿で衿先のみ折り返したシングルカラーの一種。
多くの場合、取り外しのできる衿型(アタッチド
カラー)として作られている場合が多く、
胸部分(ボザム)に胸当てが付けられた正装用の
イカ胸シャツ(ディッキーフロント)として着用されます。
ポークカラーの「ポーク」には「突き出た」という
意味があります。
ピンオアノット・カラー
ナローカラーとも呼ばれることが多い、シャツの衿開きが
狭いタイプのシャツカラーで、カラーピンを付けなくても
良いところからピンオアノットカラーと呼ばれています。
ワイドスプレッドが100~120度の広めの衿開きがあるのに
対して、この狭いタイプのピンオアノットカラーは、60度
前後のため、ネクタイ巾も狭め、結びめも小さく合わせます。
衿巾の狭いモード系のスーツに合わせることが多いシャツカラー。
バリモアカラー
チャーリーズエンジェルに出演したドリューバリモアの
おじいさん、ジョン・バリモアが好んで着用していたことに
由来するシャツカラーで、衿先がとても長く、鋭く尖った
デザインのシャツ衿。
ロングポイントカラーの一種で、クラシックでドレッシーな
雰囲気をもつシャツデザイン。
ダンディーカラー、カリフォルニアの別称で呼ばれます。
ハリウッドスター、ジョン・バリモアの代表作には、
アメリカ映画「グランド・ホテル」などがあります。
タブカラー
衿の左右裏側に小型のタブが付けられた、
シャツの衿型で、タブ(持ち出し)には、
ホックが付けられており、これをネクタイの
下で止め合わせることで、衿先、ネクタイの
結びめを固定させることができます。
よく似たデザインのシャツ衿に、衿先を
左右から伸ばして前中央で止める
「ボタンアップカラー」。衿先に開けられた
穴にカラーピンを通してネクタイを持ち上げる
「タブレス・タブカラー」「ピンホールカラー」
には同様の効果があります。
タブカラーに締めるネクタイは、ノットを
小さめとすると相性が良いです。
ショート・ラウンデッド・カラー
シャツ衿の短いショートポイントカラーの
衿先形状が丸くカットされたシャツの衿型で、
1920年代頃までシャツ衿の標準スタイルと
して着用されていたもの。
クラブカラーと同型。
優しい印象の衿型で、1900年~10年頃
までに流行した細身のシルエットが特徴的な、
エドワーディアンルックによくみられるシャツスタイル。
ショートポイント・カラー
標準的なシャツ衿・レギュラーカラーの衿先の
長さ7cmよりも短い6cm以下のシャツ衿のこと。
この衿先の短いショートポイントカラーに対して、
長い衿先をもつ衿型をロングポイントカラーといい、
8cm以上の衿先長さ。
ショートポイントカラーには1920年ごろまで
よく着られていたショートラウンデッドカラーや、
ボタンダウンの衿先を短くした、ショートポイントボタンダウン
カラーなどがあります。
このショートポイントカラーは、衿開きが80度くらいと
やや開きめで、タイトなスーツに合わせることが多いシャツ衿。
ショートポイント・ボタンダウン・カラー
衿先のボタン穴を身頃に付けられたボタンで止める、
衿先長さが6cm以下のショートポイントカラー
で作られた、ボタンダウンカラータイプの
シャツ衿のこと。
ボタンダウンカラーの変形で、ワイドスプレッド
のように、衿開きの角度を広めに取ったものは、
ニューボタンダウンカラーと呼ばれています。
ショートポイントカラーは1920年頃まで
よく着られていたメンズシャツの衿型、
ボタンダウンカラーはアイビースーツに
欠かせないシャツカラー。